今日一日はおうちで過ごしたオキエです。
おばあちゃんの部屋の電話のベルが鳴るたびに亀岡市内の感染情報があかるみになってきますが、おばあちゃんネットワークのみなさんは感染者を心配しておられて村八分を作り出す雰囲気じゃないので、安心しています。
亀岡市民、ええ人多いよ。
さて
言いたいことは全てせやろがいおじさんが言ってくださいました。
虐待する親を叩く人たちへ。
これは全ての「叩く」人達に言えることかもしれません。
でも「叩く」人達を「叩く」のも、結局同じ事なのかもしれません。
まずは「叩く」文化はどこから来ているのかの考察が必要なのかもしれません。
「かもしれません。」しか言えない中途半端なオキエですが、ちょっとずつ考察は重ねたいと思います。
で、本題の虐待についての話ですが、
せやろがいおじさんはこの動画の中で、虐待する親を「モグラたたき機から出てくるモグラ」に例えて上手に解説しておられます。いくら親を叩いても問題は永遠に終わらない。悲しい事件を終わらせたかったら、その大元の本体を何とかする議論が必要ちゃうか。と。
オキエは児童養護施設でボランティアをして、実際に被虐待児の子供たちと接して、今までの人生で想像すらできなかった人間の姿をたくさん見ました。
怪我をしている汚れた野良猫を優しくなでながら、怪我の部分を棒でつついていた女の子。
嫌な事があると壁に頭を血が出るくらいガンガン打ち続けていた男の子。
わざわざ私に殴る蹴る無視するのひどい仕打ちをしかけてくるくせに、結局いつも私の視界の範囲の中に移ってくる子。
それでもみんな、時にはプレゼントをくれたり、お菓子をわけてくれたり、私への友好的表現をちゃんとしてくれることもあった。
好きと嫌いが両極にありながら混ざり合う複雑な気持ち、試し続けるいびつな愛情表現、自分では止められない暴力への衝動、今この瞬間の苦しみから逃げることしか考えられない思考のパターン。
その姿を実際にこの目で見て感じてきたので、的外れな批判をせずにいられるのかもしれません。
それらをどうしたら、癒すことが出来るのか。
次世代への負の連鎖を断ち切ることが出来るのか。
せやろがいおじさんの言う「その本体を何とかする議論」は、まず当事者の言葉に耳を傾けるところから始められるべきだと思います。
以前にも紹介した、希望の狼煙の当事者発言の動画。
虐待から保護された子供達は、よく精神病理を抱えています。
保護されて終わり、めでたしめでたしではないのです。
そこからPTSDや人間不信、鬱など、様々な症状を発症する場合が多くあります。けれども子供のうちのそういった症状は見えにくく、また児童福祉にかけられる予算はとても少なく、適切な治療を受けさせてもらえることはほとんどなくて、多くが症状を抱えたまま世に放たれます。
番組で今回話している女の子も、今なお様々な症状に悩まされていてカウンセリングを受けたいと思っていますが、高額のため完全な形で治療を受けるのは難しいらしいです。
番組内では「それをどうしたら変えて行けるか。」の提言などもあります。虐待などの話がしんどくないようでしたら、ぜひご覧ください。
いま、そんな当事者たちが経験を語り、発言をしだし、まこちゃんを中心に新しいキャンペーンが生まれました。
虐待環境から逃れ、社会的養護に保護さた子達が適切なトラウマやメンタル治療ケアを受けられることを求めます。
オキエは賛同します。
賛同できる方はぜひサインをお願いいたします。
ほんとうにこういう事を書くときは気が重く筆も乗らず時間もかかるし大変なのですが、
尊敬する抱樸の奥田さんの「大変は不幸じゃない。困窮者支援をしていると毎日がとっても大変だけど、僕たちは不幸じゃない。とっても幸せなんだ。もっとみんなで大変を分け合って、大変だけど幸せな社会を作って行きたいんだ。」の言葉に勇気をもらって、今夜も書き記しておくことができました。
さぁ
明日からの一週間も、コロナに注意しながら元気に始めよう。
と思う、オキエでした。
せやろがいっ!!