久しぶりにそぼろ煮を作ったオキエです。
たくさんあったジャガイモと合わせてみました。
そぼろ煮と言えば、懐かしい病院食。病の淵で思いがけず遭遇したあの美味しさは、今でも忘れられないほどです。だから時々作っては、美味しさと共にあの時の何とも言えぬ気持ちを思い出しています。
本当にね。
何とも言えない感じ。
あの入院以前の私と今の私は全く別の人だと思うくらい、見える世界が何もかも変わってしまいました。
そして夫の方はというと、今日は緩和ケアに関する説明を聞いて来たようです。
抗がん剤の効き目が無くなったと判断された時点で治療は終了になり、そこからは緩和ケアが始まります。
そろそろその段取りをつける時期らしい。
元気にテキパキと資料片手に説明する夫を見ながら、誰の話してはるんやろ?と思うくらい実感がわかない感じです。
悲しみのようなものがこみあげたりもしますが、
どんな時でも面白く楽しくいれる自信もありで、
「なるようになる、きっと全部うまくいく」
その確信は日に日に強まってるので、私は大丈夫です。
生き死にだけが、
長い短いだけが、
境遇だけが、全てではない。
いかに生命を楽しんで「いける」か。
(生ける、活ける、逝ける)
そこらへんが肝です。
若い頃にはどんだけ言われても響かなかった哲学が、わかる時が来たらわかるようになるもんなんやね。
でも
こんな事を書きつつも、横タグのオリックスサヨナラ負けの報にズシンと落ち込む、8月最後の日のオキエでした。