おかげさまで思ったほど風邪がひどくならずに、今日も俳句の本を片手におでかけしたオキエです。
本がゆっくり読めるカフェを求めて、京丹波町の旧質美小学校中にある盲亀浮木さんへ。このブログでも何度かご紹介しています。
新しい語呂合わせ看板が出来てた。
盲亀浮木は、お姉さんがいつも「ゆうる」とコーヒーを入れているお店です。
時間がゆっくり流れています。
クリスマス、見つけた。
とにかくゆっくりしてもらおうというお姉さんの本気が伝わる店内。どうぞとばかりにテーブルの上に古書と、古書から抜き取られた言葉が描かれたメッセージカードが置かれています。
珈琲もゆっくりゆっくり、運ばれてきます。
今日のオキエのケーキ
煎米焙じ茶とほろ苦モカと柿のショートケーキを謎なイートンメスと一緒に愉しむひと皿
お姉さんのケーキはほんとうに美味しいです。
定型が無くその時の素材とひらめきでどんどん変わっていくから、次に来た時にそのケーキが食べられるかどうかはわかりません。
まさに盲亀浮木。
盲亀の浮木(モウキノフボク)
《大海中に住み百年に一度水面に出てくる目の見えない亀が、ようやく浮木に遇(あ)いその穴に入るという「涅槃経」などにある話から》めったに会えないこと。また、仏法に出会うことが困難であることのたとえ。
でも当然その根底にはかなりの腕がおありなので、今まで食べた全部が美味しかったです。
今日の相棒の本は、こちら。
俳句歳時記
季語となる歳時記の説明と、それらを使った句を紹介しています。
ゆっくり読み進めていると、衝撃的な言葉に出会いました。
えっ、
たま風?
たま風:日本海沿岸で西北方から吹いて来る悪い風
バ、バッディやん!!
※奴は月から来たけど
「呼んだ?」と後ろからしおりバッディ。
まさしく幸せの盲亀の浮木。
たま風や 豆腐のざるが 木の上に
矢花美奈子
バッディったら、相変わらず悪事にいそしんでいらっしゃるのね💖グッディ、豆腐のざるを取り戻せ!
一人妄想遊び時間が最高に楽しい50女です。
続いて、オキエの憧れを掻き立てられる一句。
地図片手 線路づたひに ゆく冬野
難波慶子
オキエも早く地図片手にどこまでも歩きたい。(そして時々カフェでお茶したい)
今のオキエのこころもちに似てる感じの句。
旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る
風邪ひいて 夢は枯野を かけ廻る
おきゑ
楽しいお茶と読書の時間を終えて外に出てみれば、そこは季語の宝庫。
冬山河、冬田、山眠る、冬の空、冬晴、冬麗、冬木、枯木、冬枯・・・
仕事終え 日向で昼寝の 冬田かな
冬晴れて 影絵のような 枝美人
田舎道 歌もこぼるる 冬麗(ふゆうらら)
冬の神々よ、歳時記片手にお待ちしています。