結局今日は一歩も外に出なかったオキエです。
昨日買ってきた、生誕400年記念映画「近江聖人・中江藤樹」を観ました。
学問や孝行、といえばなんだか堅苦しく息苦しいものに思っていましたが、藤樹先生の教えはそんなイメージではなく、普通の生活の中にある良心を大切にするような、穏やかな優しいもののように感じました。
とっても良かった。
何度も胸にじわっとこみあげてくる感動をかみしめがら観ました。
そして主演の原田龍二さんが無条件でカッコいい。
なぁ、
これ。
咲ちゃん(彩風咲奈・大洲市出身)主演で一回宝塚で舞台化したらええんちゃう?
「あんた。藤樹先生に何教わったん?」とセルフ突っ込み入れつつ考えました。
でも、大洲の話もいっぱい出てくるし。
百姓一揆を治めた話とか、武士仲間やライバルとの話とか、めっちゃいいやん。
和物だし、立ち回りもあるし、カッコいいし、最高やん!!
※雪組は和物が得意な組です
などと勝手に思いながら見終わった後、テレビ画面にはまさかの「星逢一夜」。
雪組公演 『星逢一夜(ほしあいひとよ)』『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
ちょうど、ちょび康(咲ちゃん)が一揆で倒れた場面でした。
ギョギョギョー!
一瞬何が起こっているのかわからなくなり、頭がパニック。
ちょうどCS放送の日だったんだね。
シンクロニシティかよ。
しかしこの「星逢一夜」、泣きました。
劇場で観るたびに何回も何回も泣きました。
だからブルーレイ買ったけど、家では一度も観てない。
(ショーのラ・エスメラルダはエンドレスリピートでしたが)
あの夏も暑い夏だったなぁ。
主演のちぎさん(早霧せいな)が舞台はけた瞬間、急いで塩舐めて水飲んでた話、思い出す。
久しぶりに冷静に一揆からのラストシーンまでを観て、なんだか今までと違うものを感じました。
ああ、悲しいだけの作品じゃないんや。
ええ作品やな。
そんなふうに思いましたが、でも最初から観直すのはまだちょっと勇気がいる感じです。
さて
ここで、せっかくなので藤樹先生の教えを少しおさらい。
「致良知(ちりょうち)」
人は、だれでも「良知」という美しい心を持って生まれています。この美しい心は、誰とでも仲よく親しみ合い、尊敬し合い認め合う心です。ところが人々は、次第にみにくいいろいろな欲望が起きて、つい良知をくもらせてしまいます。私たちは、自分のみにくい欲望に打ち克って、良知を鏡のようにみがき、その良知に従い行いを正しくするよう日々努力することが大切です。
「五事を正す(ごじをただす)」
貌・ぼう(顔つき)
愛敬の心をこめて優しく和やかな顔つきで人と接しましょう
言・げん(言葉づかい)
相手に気持ちよく受け入れられるような話し方をしましょう
視・し(まなざし)
愛敬の心をこめて暖かく人を見、物を見るようにしましょう
聴・ちょう(よく聞く)
話す人の気持ちに立って相手の話を聞くようにしましょう
思・し(思いやり)
愛敬の心をもって理解し思いやりの心をかけましょう
藤樹先生はこれを言うだけじゃなく、自ら手本となり実践されたところがすごいんだと思います。何の特殊技術もいらない当たり前の簡単なこと、でもこれが実際にできたら聖人なわけですね。
はぁ~。
板チョコもなかを食べながら、その奥深さにためいきしか出てこないオキエでした。