50女の遊び方

50代女性・関西人。己の人生にひたむきに向き合う魂の記録。

近江聖人の町、安曇川

 

 

この灼熱はもうオルケスタを通り越してディアマンテ。

思わずまゆさん(蘭寿とむ)が近くにいるんじゃないかと探してしまったオキエです。

 

ディアマンテ~!!

 

 

さらに暑さが増した今日、念願の滋賀県高島市へおでかけしてきました。

 

懐かしい湖西線

高校生の頃の夏は、よく近江舞子へ泳ぎに行きました。フックン似の湖の家のおにいちゃんも、ええおっちゃんになったはることやろう。(中年の得意技:棚上)

 

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今日はそこからもう少し先、安曇川へ。

 

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まず最初の目的地は、道の駅藤樹の里あどがわ

道の駅 藤樹の里あどがわ 公式サイト | 滋賀県高島市安曇川町にある国道161号線沿いの道の駅

 

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の中にある、安曇川キッチン。

安曇川キッチン | 道の駅 藤樹の里あどがわ 公式サイト

 

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このお店の土台はブルーベリーフィールズ紀伊國屋治兵衛、知る人ぞ知るとっても素敵なブルーベリー農園&レストラン。

Blueberry Fields 紀伊國屋 |ブルーベリーフィールズ | 琵琶湖を見下ろす小高い山の中腹にある無農薬、無除草剤のブルーベリー農園とレストランです

 

 

そこで昔お仕事をさせてもらっていた時期があって、ふと、久しぶりにオーナーファミリー(ここは娘ちゃん担当)に会いたくなってやってきました。15年ぶりくらいに再会できて、娘ちゃん全然変わってなくて、とってもとっても嬉しかったです。

 

 

食べたかったこだわりの蕎麦、十割です。

 

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美味しかったよー!!

他のメニューも食べたいので、また行くね。

 

 

そして安曇川と言えば、近江聖人・中江藤樹先生、生誕の地。

 

中江藤樹

江戸前期の儒学者。日本陽明学派の開祖。近江聖人とよばれた。熊沢蕃山・淵岡山はその高弟。著「鑑草」「翁問答」など。

 

歩いて軌跡をたずねることにしました。

 

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午前中はまだ灼熱度にも余裕がありました。基本的には夏大好き、暑いの大好きなオキエ。娘ちゃんに会えた嬉しさも手伝ってルンルンで歩きます。

 

藤樹先生の幼少期のお名前は「よえもん」

よえもん通りには延々と藤棚がこしらえてあって、春には見事な景色になるのだそうです。こりゃ春に絶対行かなきゃ。

 

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しばらく歩き、最初に見えてきたのは「陽名園」

 

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うわ、圧巻!!

圧巻でした、ほんま。

 

藤樹先生は王陽明先生がおこした陽明学を学ばれていたので、王陽明先生の生地である中国浙江省余姚市と、藤樹先生の生地である滋賀県安曇川が友好交流をし、その記念としてこの中国式庭園が建設されました。建設にあたって用いられた建築材料のほとんどは、中国から輸入したものだそうです。

 

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王陽明先生もいらっしゃいます。

 

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すごーいすごーいすごーい!!

オキエ一人でおおはしゃぎ。

でもこんなすごい庭園やのになんで誰もいないの?

日曜日なのに、もったいない!!

※暑いからだと思います。

 

 

 

次はこの陽明園のお隣にあります、中江藤樹記念館。

 

ん?

 

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んん?

 

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なんですと!!?

 

 

愛媛県大洲市といえば、彩風咲奈ちゃんの、出身地。

そしてこたびの大雨の被災地、オキエがふるさと納税しようと決めた自治体。

それぞれの所縁 - 50女の遊び方

 

 

藤樹先生繋がりで、高島市大洲市と友好都市関係にあるのだそうです。

なので、ふるさと納税の代理も引き受けられています。

平成30年7月豪雨[愛媛県大洲市-代理自治体:滋賀県高島市]|ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス]

 

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いっつもそうですけど、ふとなんとなく、に沿って行動すると、色んなことがつながってくるんですよね。

 

「代理」引き受け、といっても大変なことです。高島市にもそれ相応の負荷がかかるわけです。だから支援する側を支援することも大切な事じゃないの、と思います。よって、思い切り高島市安曇川歩きを楽しむことが今日のオキエのミッションです。

キリッ

 

 

館内では、まず藤樹先生の人となりをまとめたビデオを15分ほど見させてもらって、それから館のお姉さんが親切に館内を案内してくださいました。

 

藤樹先生。

 

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かつての藤樹先生の書院(寺子屋)。

明治時代に火災で焼けて、現在残っている書院はその2年後に再建されたものだそうです。

 

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藤樹先生は近江で生まれ、武士として米子、大洲に赴任、そして脱藩して近江に帰って塾を開校されます。

 

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藤樹先生自筆の「孝経」

これは様々な人の手に渡り続け、最後は伊藤博文氏の手によってこの安曇川に寄贈されたそうです。

 

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藤樹先生のお着物。

何着も残っています。

 

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400年前の人の着物が何着も大切に残されているって。

どれほど周りの人々に大切に思われ慕われていたのかがわかります。

 

藤樹先生の著書、教科書。

 

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当時の藤樹先生や村の様子のエピソードなどを人形で展示、有名な馬方又左衛門のお話の一場面。

 

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そして大洲における中江藤樹のあゆみ展。

 

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大洲の子どもたちは、毎年夏休みにここを訪れるんだそうです。

中には被災した子もいるそうですが、今年も全員ちゃんと来ることが決まったそうです。良い時間になるといいなぁ。

 

藤樹先生のお話はかつてはとても有名で、修身の教科書では登場率No1だったそうですが、それが戦争教育に利用されてしまって、戦後は道徳教育から姿を消してしまったのだそうです。今は知らない人も多いよね。

 

「そんなんおかしい!!藤樹先生、もっとみんなに広めてすごさをわかってもらわなあかんのとちゃいますか!!」

 

もうすっかり藤樹先生に感動してしまったオキエが熱く言うと、お姉さんは、

 

「そうですね~。でも、藤樹先生の願いは有名になることではなく、良い社会を作ることなので、それでいいのかもしれないですね。」とおっしゃいました。

 

 

ガアアアアアン!!

 

 

ちょっと待って。

なんか今私、めっちゃ大切なことを教わった気がする。

 

 

他にもいろいろなことを聴かせてもらってお話して、とっても楽しい時間をすごさせていただきました。お名残は尽きませんがまた灼熱の中へ戻らればならない運命の私。

 

館を出た後は、すぐ横の藤樹神社でご挨拶のお参りをしました。

  

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この神社、左横の棚に御守りが無人販売されています。

藤樹先生の教えの元、人を信じて。

 

がー。

 

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藤樹先生のお墓を通って、

 

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最終目的地、藤樹書院へ。

普通の道の側溝に鯉が泳いでる・・・。

何なんこの町。

私、生きてる?

 

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誰でも無料で入って勝手に休憩していい書院。

隣にある良知館(案内所)で希望をすると書院内の説明もしてもらえます。

 

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この地で多くの正直者が誕生し、そしてその意志が長きにわたり伝わってこの日本を守ってくれたんやな~。

 

藤樹先生と二人きりの時間。

エンジェルが何か教わっていたかもしれません。

※もうちょっとオキエちゃんに優しくしてあげたら?とか(希望)

 

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中江藤樹の軌跡散策、会う人すべて親切で温かく、想像を絶する面白さと深さと有意義さで満たされました。

 

すごい。すごいよ、安曇川

大好きだよ。

 

 

とはいうものの、この暑さよ。

 

さすがに駅までの帰り道は命の危機を感じました。

ので、飛び込んだ駅前のケーキ屋さんのカフェ、ARSHE(アルシュ)さんでティータイム。

 

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みずみずしいフルーツのパワーに元気をもらいました。

 

帰りの電車の車窓は、琵琶湖の反対側。

棚田が美しい。

 

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ええとこや。

安曇川、ホンマにええとこでした。

 

 

 

で、

 

買ってみました。

 

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 明日、観ます。

 

 

 

 

さて、本日の旅費計算。

 

安曇川までは全てJRで片道1,320円、往復2,640円

安曇川キッチンのお蕎麦750円

中江藤樹記念館、入館料300円

ケーキセット、750円(くらいだったと思う)

DVDが2,500円

 

合計 6,940円+お賽銭

 

 

なんかいろんな衝撃がありすぎて、今はそれがまだ心の中でまとまらないで宙に浮いたような変な感じです。

 

 

寝よう。