怪しげな色の本日の夕焼け空。
逆向き台風到来の夜のオキエです。
そんな不安げな今夜、NHKのBSプレミアムで横溝正史先生の「悪魔が来りて笛を吹く」が放送されました。
横溝正史先生と言えば金田一耕助。まだオキエが子供だった頃に一世を風靡したのは、テレビドラマの古谷一行さん主演の金田一耕助シリーズでした。
怖かったね~。
真珠郎?だったか?が蛍つかんで食べてたね。
印象的なシーンと言ってすぐに思い出すのはこの場面ですが、本当にとっても怖くてそして、とっても面白かった。(半分ぐらい意味も分からず見てたけど)
横溝正史先生の作品は、小説もほぼすべて読みました。
江戸川乱歩・横溝正史から始まって、大のミステリー好き人間だった私は、赤川次郎を経由して乃南アサ、宮部みゆき、東野圭吾、天童荒太、綾辻行人作品を一旦完全読破しました。
が、なんと。
ミステリ―に対して、4~5年前から、拒絶反応が出始めたのです。
「怖い。」
夜の犬の散歩で、頭にトレーナーのフードをかぶった男の子がキルオに見えて悲鳴を上げたあたりからミステリが怖くて読めなくなってきました。同時にテレビドラマのミステリーや刑事ものからも卒業。
※キルオ:ゴールデンスランバー・伊坂幸太郎著
以来、気持ちは健康的で安定中。
ただ、横溝正史先生の作品まで行くと現実とかけ離れすぎていて、逆に安心して怖さを楽しめるのでやっぱり面白い。同じ理屈で宮部みゆき先生の時代物ミステリなんかも時々読んで重宝しています。
ということで、今夜はテレビを視聴。
「悪魔が来りて笛を吹く」は、何年か前、稲垣吾郎さん主演の金田一耕助シリーズでもやっていました。成宮寛貴さんの演じる三島東太郎が良くって、悲しくて切なくて、とっても面白かったと記憶しています。
今回は、まず志田未来ちゃんがおっきくなっていてでも相変わらず可愛いらしい~!とか、倉科カナちゃんがスゴイビジン!!などという面で感慨深く見ていましたが、
いやぁ。
今までの作品とは作りが変わってるんですね。
「お化け屋敷の中の謎解きミステリーからの一筋の光」的な感じから、「どろどろした救いようのない人間模様の中でがんばるしかないんかい」っぽく変わっているように思いました。
※めっちゃわかりにくい
それに、金田一耕助その人が、頼れるヒーローじゃなくて普通の人間に描かれていたような印象を受けました。
※吉岡秀隆さん見るたびにまだルールールーって言っちゃうのは私だけ?もう押しも押されぬ大ベテラン俳優さんなのにね。
オキエやうちの子供たちは吾郎ちゃん・成宮君バージョンが念頭にあるからか、ちょっと残念モードでしたが、一緒に見ていたR423青年はこっちのほうが面白いと言っていました。
ツイッターなどを見ていても、賛否両論別れてますね。
感じ方は本当に人それぞれなんだなぁ。
そうこう言いながらも台風は近づいてきているのでしょう。
ゴオヒュウ音がします。
本当はこっちのほうがずっと怖いよね。
どうか雨漏りしませんように。
そしてどこでも、悲しい被害が出ませんように。