俳句講座二日目のオキエです。
今日の講座は京都御苑から始まりました。
時雨が降る朝9時半、今出川御門内に集合。
昨日授業中に「時雨(しぐれ)」とはどんな雨なのか、ということが話題になりました。
オキエは知らなかったのですが、時雨が降るのは基本的には特定の地域、特定の季節だけだなんだそうです。
そして京都は時雨のメッカなんだそうです。
こんな雨は東京では降らない、と先生。
へー!!
「時雨のお勉強をするために虚子先生が降らせてくれたのかもしれませんね。せっかくですので、今日詠む五句のうち、一句は時雨を入れてください。」
この御苑(御所)の吟行で五句を作って、それを昼から句会で鑑賞するのが本日のスケジュールです。
※吟行
1 詩歌を吟詠しながら歩くこと。
2 和歌や俳句の題材を求めて、名所・旧跡などに出かけること。「仲間と春山を吟行する」
ううううう・・・
むつかしい。
まずは、季語を探しながら皆さんと御苑内を歩きます。
秋の季語や~い
クロガネモチの実
イチョウ(一條邸跡)
アオサギ?
え、夏の季語??
そしてやっぱり、紅葉。
すこしだけ、色づいていますね。
御所の猿が辻
「御所の鬼門は猿が守っているのです。」と先生に教えていただきました。
え・・・お猿さんなんや・・・
(オーバーワークちゃうんか?)
ここで講座メンバーは一旦解散、自由行動の時間となりました。
(自由と言ってもね。)
(五句作るんだからね。)
ではまず最初は、御所の中へレッツゴー!!
現在、「京都御所 宮廷文化の紹介」<平成30年秋>開催中。
「京都御所 宮廷文化の紹介」<平成30年秋>の開催について - 宮内庁
※11月1日(木)から11月5日(月)までの5日間、開催されています。
なんというグッドタイミング。
中に入れば、新御車寄にて蹴鞠が催されていました。
(蹴鞠の鞠は鹿革製)
昔の球技、なんと雅な。
(でもみなさん下手でした。)
では 公開順路に沿ってご紹介していきましょう。
http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/pdf/kyotogosho-route-h30.pdf
紫宸殿(ししんでん)
最も格式の高い正殿で、即位礼などの重要な儀式がここで行われていました。
紫宸殿、横から。
こういった何気ない角度の建築美にはとっても惹かれるものがある。
清涼殿(せいりょうでん)
天皇の日常のお住まいとして定着した御殿。
清涼殿北東隅、荒海障子。
清少納言の枕草子にも「荒海の岸辺に姿恐ろしげな手長足長を描いた障子」として紹介されているらしい。
ほーーー
すごい。
それでもやっぱり、オキエは何気ない建築美に心奪われる。
小御所(こごしょ)
将軍・大名など武家との対面にはこの場所が使われました。
小御所前の御池庭
美しいなぁ~
御学問所(おがくもんじょ)
和歌の会など学芸に関する行事に使われていた場所で、特別に 遣戸・障子が開放されていました。
御常御殿(おつねごてん)
京都御所の中で最も大きな建物。天皇が日常のお住まいとして使用された御殿で、遣戸・障子開放。
御常御殿エリアはなんか色々ありすぎて、もう何をどう撮ったかがわからないのでまとめて掲載。
明治天皇御手植えの松。
そして、やっと新たな季語発見。
とても美しいススキだったので一句読みたかったのですが、どうにもこうにも思いつかなかった。修行せねば。
管理事務棟から、襖絵ふすまえ(「竹たけニ虎図とらず」 筆者 土佐とさ光文みつぶみ)
これにて御所参観終了。
いや~すごかった。
色々すごくて考えた。
でも、季語はススキしかひろえなかった。
ヤバイ。
再び御苑内を練り歩きます。
(迎賓館も行きたかったけど、タイムアウト。)
おー、なんか綺麗ちゃう。
色とりどりの木々を見て、一句できた。
うわ。
こちらさんは台風で大変でしたね。
なんだかんだ言いながら歩いて、終わりの集合場所に戻るまでに、厳島弁財天に遭遇。これは素通りできるはずない。
「本当に楽しい参観の経験と、俳句講座との出会いに心から感謝します。」
綺麗な弁財天さんにうっとり。
そんなこんなで吟行を終え、秋の京都の日曜日という恐怖のバスに乗って、みんなそろって造形大学へ戻りました。
学食ランチ、今日はハンバーグ定食にお惣菜を添えて530円。
ここから、いよいよ句会の始まりです。
しかし!!
書きたいことのボリュームがありすぎるので、続きはまた、明日。