越前旅二日目は、山を目指したオキエです。
いつもの如く道の駅につられて走った山間の道で、なにやら「一乗谷朝倉氏遺跡」という看板を見つけて、行ってみることにしました。
うあああああああ!!
めちゃくちゃ大きい。
ここらへん一体、まるごと城下町やったんや!
一乗谷は、福井市街の東南約10kmにあり、戦国大名朝倉氏の城下町の跡が、良い状態で埋まっていました。遺跡の発掘調査は、1967年から進められ、1971年には一乗谷城を含む278haが国の特別史跡に指定されました。また、1991年には諏訪館跡庭園(すわやかたあとていえん)、湯殿跡庭園(ゆどのあとていえん)、館跡庭園(やかたあとていえん)、南陽寺跡庭園(なんようじあとていえん)の四庭園が特別名勝に指定されました。さらに、2007年には遺跡出土品のうち、2,343点が重要文化財に指定されました。
城下町がまるごと発掘されたって、すごい。
織田信長に敗れて焼き尽くされた後400年間埋もれていた城下町って、何そのロマン。
どういうこと?
ユースケ・サンタマリアさん?
衝撃的でした。
すごいやん越前、もとい福井県さん。
蟹と恐竜だけちゃうやん!!
なぜか福井県観光大使バリに越前の魅力を吠えまくりたくなりました。よろしければぜひそのロマンのほどをご覧ください。
そこに残っていた建築素材を分析し同じものをそろえて、出土された区画通りに、再現された町並み。
もう広すぎてすごすぎてわけがわからなくなる。予備知識なしで行くより、ある程度調べてから行くべきなんかもしれん。
でも、広大な山間の風景を見ていたら、ここがどれほど豊かな町だったのか感じる事ができました。頭じゃなく、五感で。
とにもかくにも、美しい。
明智光秀氏も訪れた場所なんですね。
日本はどこに行っても縁で繋がってて面白い。
最後は朝倉氏一族に御礼を申し述べて。
心が魅了されまくりました。
ここで心身頭ともにかなりエネルギーを使いましたが、これから本来の目的地に向かうわけです。
というわけで、たどり着いたは「永平寺」。
どの木も大きすぎてビックリ。
木の空洞に埋められた小石の数々を見ながら、考えました。人間っていうのは、空白があれば満たしたがる性を持っている生き物なのか、と。
空白は空白のままじゃだめなのか、と。
なんか思考も禅問答っぽくなってきたで。
ここも秋になったら紅葉が綺麗で人がたくさんやってくるんだろうな。
永平寺はでっかい建物の中にいろんなお堂があって、靴を脱いで室内を延々と巡るパターンでした。
傘松閣の天井画
これは圧巻やった。
時間をかけて全部の絵を観たかった。
法堂の黄金の天蓋
見どころ合掌しどころ満載だったはずなのですが、疲労のピークが来ててあんまりおぼえてません。とにかく広い、長い、遠い。
♪ こりゃ何の修行だ~
山門にいらっしゃった四天王さん、なんかあかぬけたはると思ったら平成に寄贈されたものだったのね。
イッケメ~ンとか、もうグダグダ発言連発。
お優しいお釈迦様のおひざ元ならではのくつろぎっぷりです。
お昼はまたまた蕎麦。
だってここは越前なんだもの。
越前そばと永平寺そばって何か違うのかな?
こちらは十割そばだからか、昨日敦賀で食べた蕎麦よりは固かったです。永平寺町産玄そば100%らしい。
(夫は敦賀のが、オキエはこっちのが美味しかったです。)
郷土料理つきの定食、胡麻豆腐が好きやねん。
ホッコリして、もう歩けないことをお互いに確認し合って、家路につきました。
疲れてセルフコントロールが効かない状態は、とても危険なわけです。コンビニでついつい買ってしまうわけです。こういうの。
おかげでさまでしっかり1キロリバウンドしてました。
ああ…
ここからまたコレステロールダイエット、リトライや~!!
今回の近隣割越前旅は、予定していた場所よりも、その道中で偶然出会った場所に魅了される旅となりました。
北前船主の館と、朝倉氏遺跡。
越前にこんな素敵な場所があるなんて知らなかった。ガイドブックも読んでたのに。でも、のんびり旅のはずがバタバタ旅になってしまった感はあります。
オキエにはやっぱりバタバタ旅が似合うって事なのかしら。
ひとつの場所で丁寧にゆっくり時間を過ごす、そんな旅に憧れつつも、まだまだ出会いたい場所がある、知りたい歴史がある。ってなところですかね。
のんびり旅は60女なオキエに譲る事にして、まだまだガッツリ探究にチャレンジしていたいのかもしれません。
筋トレがんばろう。
それにしても…
越前は本当に魅力的なところでした。
観光地としての印象はあまり無かったのですが、考えが180度ひっくり返りました。
京都から一番近い北陸なわけだし、また遊びに行きたいと思います。
永平寺でゲットした孫の手に背中をかかれつつ、旅の疲れを癒す火曜日のオキエでした。
夜のウォーキングは、明日から。