出逢いがあれば別れもあるさなオキエです。
単身赴任で京都に来て3年と9カ月がたった職場のN氏が、ついに岩手に帰ってしまわれました。
歓迎会の様子をブログに書いてるということは、50女の好き勝手日記もそれくらい続いてるという事ですね。あっという間に月日って過ぎて行くんやな。
昨夜はN氏京都最後の夜だったので、宿泊されるホテルまで送って行きました。
ここは「お寺のホテル」なんです。
平清盛の長男・平重盛が開基したと言われている浄教寺と、三井ガーデンホテルが融合して出来たらしいです。
ロビーにいらっしゃった「木鼻」、圧巻。
製作時期:文政13年(1830年)
製作者:小川 小兵衛(大工棟梁)
宿泊客は朝の8時から本堂を見せてもらえるそうで、今朝N氏から「なかなか見応えがあった」という感想が届いていました。
めっちゃ見たい。
私も一度泊まりに行こうかな。
そして、最後のお茶は喫茶ソワレでいただきました。
ソワレとはフランス語で「夜会」「素敵な夜」という意味で、店内の青色照明は「女性がきれいに見える灯り」なのだそうです。
彫刻家・池野禎春氏や画伯・東郷青児氏と言った芸術家たちが集い創り上げていった空間は、とても不思議な趣深さを感じました。
オキエは20歳前後で一度ここに来ているのですが、当時は「なんか陰気くさい店」くらいにしか思いませんでした。
あれから数十年の月日を経て、この趣深さに感嘆できる自分になれて良かった。年を重ねるってけっして悪い事じゃあないんだよな。むしろ良い事だらけ。
N氏は名物のゼリーポンチを注文、オキエはクリームぜんざいにしました。
美味しくて楽しくて少し寂しい時間でした。
N氏と握手をして最後のお別れをして、涙乾かぬまま立ち寄ったのは「GOOD NATURE STATION 」。
あの日見たランタンの、灯りがともったところを見に行きました。
美しかった~
のんびり座って灯りの下でN氏との思い出を思い返したい気持ちもあったのですが、なんせお腹がすいて。この日晩ごはん担当の旦那が用意してくれていた鍋を目指して、一目散で家路につきました。
まぁ…
そんなもんやで。
最後の最後まで京都を遊びつくして、私たちの心に伝説を残してくれたN氏。その教えを胸にしっかり抱いて、私も人生を楽しみたいと思います。
次は岩手を遊びつくしに行きますので。
どうか待っていてくださいね!!