明治村散策、念願の目的地「帝国ホテル」をクリアして、再び歩き始めたオキエです。
5丁目には、①でご紹介した裁判所に加え、監獄など罪人に関係する建物が多く集められていました。
「金沢監獄正門」
「金沢監獄中央看守所・監房」
ひぇ~、鉄格子!!
中はこんな感じ。
ホントに親切な博物館。
当時の囚人の皆さんの生活の様子がよくわかりました。
建物というのは、人が入って初めて色をつけるんですね。今はこんな穏やかな空間も、かつては近づく事すらままならないほど様々な念が渦巻く場所だったことでしょう。
「前橋監獄雑居房」
洋小屋の中に江戸時代以来の日本の牢屋の形式をそのまま残すという、時代を反映するかのような面白い構造の建物らしいです。
入れたので入ってみた。
紅緒さんと牢名主様のことを思い出す50女あるある。
本当はこの建物×4で、こういう形をしていたそうです。
なかなか見られない囚われの歴史を堪能した後は、入口付近にある最終目的地に向かって、ゆっくり折り返しの見物歩きです。
芝居小屋の「呉服座」。
ちょうど無料ガイドのお姉さんが「今からガイドするよ~!」と呼び掛けておられたので、寄ってみました。
※このように明治村では様々な場所で無料ガイドを受けられるのですが、 時期やコロナの関係でスケジュールの変更があったりするので、事前に確認が必要です。
舞台から見たらこんな感じ。コロナじゃなければ奈落とかも見せてもらえたそうです。
煉獄さ~ん!!
お約束の一言を発しつつ、来た道とは別の道を帰る4丁目。
このあたりは世界に旅立った開拓者たち所縁の建物が並んでいました。
「ハワイ移民集会所」
(旧所在地:アメリカ・ハワイ州ヒロ市、建設年代:明治22年頃)
ハワイ島の町ヒロのワイルック川のほとりに、日本人牧師岡部次郎氏によって日本人のために建てられた教会です。
「ブラジル移民住宅」
(旧所在地:ブラジル・サンパウロ州レジストロ市、建設年代:大正8年)
ある日本人移民が、慣れないコーヒー栽培に苦闘を重ねながら、密林を拓いて造った家の一つだそうです。
「シアトル日系福音教会(旧シアトル住宅)」
(旧所在地:アメリカ・ワシントン州シアトル市、建設年代:明治40年)
ここは福岡市出身の日系移民・安武嘉一郎さんが、長い苦難の末手に入れた家でした。
安武さんは16歳でサンフランシスコに渡り、シアトルに移住。家の庭に日本庭園を再現したり、地下には日本式のお風呂を設置したりしてたそうです。
しかし第二次世界大戦時、強制収容により安武さん一家は大切な家を追われてしまいます。が、地元の人々によって家は守られ、戦後は日系一世のための福音教会として使われていたそうです。
明治村は明治・大正という激動の時代に建てられた建物だけではなく、その時代を生きた人たちの息吹まで伝えている場所なんですね。
移民たちのエリアを通り抜けたら、もうそこは3丁目。
ちょうど正午に到着したのは、「品川燈台」。
(旧所在地:東京都港区品川、建設年代:明治3年)
ここにきて疲労の色が濃く出始め、お腹がすいてきました。
しかし、まだまだある見どころ名所。
(これでもかなり割愛してますが)
ちょっと泣きたくなる気持ちもありつつ、最終目的地でアレを食べるまで、もうひと頑張りせねばなりません。
どうか燈台よ、オキエの行く道を照らしておくれ。
つづく