五十肩ブルー継続中のオキエです。
今日は与一堂を守る市民ミュージカルのプレイベント「Yoichi the FES」に行ってきました。
弓の名手、那須与一。
昔、那須与一は戦に向かう途中病に倒れ、安倍晴明によって建てられたといわれている法楽寺に立ち寄り、そこで見事に回復したので、その寺を再興したと言われています。江戸時代お寺は焼けてしまいますが、阿弥陀如来像は残され、後に地元の人達の手でお堂に安置され、現在も守り続けられている。それが与一堂です。
このミュージカルでは道具の弓に「うなり弓(スピリットキャッチャー)」が使われています。
不思議な風の音を生む弓です。
すごく素敵な音。
オキエもすっかりファンです。
たくさんのお客さんに来ていただいて、オキエの受付業務も無事、終了。出演希望者が増えるといいなぁ。
話はガラッと変わりますが。
先日烏丸通りを歩いていたら、松葉杖を使いながらなお、白杖をついて歩いておられる女性を見かけました。
えー・・・
めっちゃ大変そう・・・
今五十肩で「生きるって大変」フィルターが大きくかかっているオキエにとって、これは大変そうすぎて泣きたくなるような出来事でした。
何か困っておられることはないか、後をつけること数分(不審者オキエ)。どうも道を間違われたみたいで、スマホで必死で何か検索されはじめました。
知って欲しい「白杖=全盲ではない」 弱視者がスマホを使い詐欺呼ばわりされた事例も…(おたくま経済新聞) - goo ニュース
声をかけようか、でも今の五十肩のオキエに何かできることがあるかな、とドキドキハラハラしていたら、近くにいた30代くらいの男性が声をかけられて、目的地まで一緒に行ってくださる話にまとまりました(ずっと見てた不審者オキエ)。
二人のやり取りを見ていて、白杖の女性の方はとても気持ちがしっかりされていて何をどうしたいか明確に話されて、男性の方はとてもフレンドリーに親切で、助けられる側・助ける側の気負いも何もなく、穏やかに楽しそうに会話をしながら歩いて行かれました。
取り残されたのはアホみたいに一人泣く不審者オキエ。
この出来事が美談な物語でもなんでもなく、ふつうの街角で当たり前に展開されたものだという事実に胸がいっぱいになって、あとからあとから涙がこぼれました。
そやねん。
こういう町に、住んでいたいねん。
上手く言えないけど、大切な指針をひとつもらったような気がしました。
そして与一堂の市民ミュージカルには、一人、視覚障害者の方がガイドの方と一緒に普通に参加されています。
そういうところもこのミュージカルの魅力の一つでしょうか。
どんな違いもそのまま受け入れて助け合える社会は、誰にとっても幸せな社会なんだと改めて思いいりました。
「人の情けが身に染みる。」そんな間はまだまだ未熟で傲慢な人間なのかもしれない。
でも、そこから始めるしかない。
さぁ。
今夜もどういう体勢なら痛くないのか布団の中でもがきながら、寝るとするか。
せめて良い夢が見られますように。