昨夜はぐっすり眠ったオキエです。
ブラックビスケッツの署名運動の話を熱く語って泣いているプリンセスの夢を見て、オキエも泣いて目が覚めました。※現実で署名運動してたのはポケットビスケッツです。
黄砂アレルギーと思われる体調絶不良の元で見る夢はわけがわからん。
「黄砂アレルギー」ってどんなもの? 症状と対策|ベネッセ教育情報サイト
熱は出ていないのに熱が出ている時と同じような症状が起こるという、今まで経験したことないしんどさです。
そんな体調の中、半分意地で旅をしてきました。
渋谷で雪組観劇をしたあと、沼津まで歩みを進めて宿泊。
朝はこの沼津駅から出発です。
田子の浦から見る富士山を見たかったのです。
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
く、雲が・・・
でも、裾野は見えてる。
雪の部分も少しだけ見えてる。
今回は雲隠れ富士を楽しむ旅となりました。
草木と雲隠れ富士。
お地蔵さまと雲隠れ富士。
工場と雲隠れ富士。
富士山と共に暮らす人たちの日常。
見たかった様々な景色が目に飛び込んできて、静かに感動です。
また、行く先々ではこのような看板が立っていました。
富士山と共に、海とも暮らす町なんですね。
今ここで地震が来て津波が起こったら、と思うだけで心臓がドキドキしはじめます。
海も山も大自然、地球そのもの。
なんだか畏怖の念がわいてきました。
そして吉原駅近くに毘沙門天さまがいらっしゃることがわかったので、ご挨拶に伺いました。
桜が咲き始めていて、とても綺麗です。
ここでちょっと不思議な経験をしたのですが、書くと長くなりそうなのでそれはまた次の機会にすることにして。毘沙門天さまはいつもちゃんと見守って助けてくださっている、ということがよくわかりました。
それを信じてすがるのではなく、それを信じて自分で歩く、ということも教えてもらいました。
人も歩けばマンホールにも富士山。
の中に、ひとつだけカラーのものがありました。
えええ~!!
なるべくどころか、絶対踏みたくないマンホールやん。
奈良時代の政治的に不安定だった時に、高僧玄坊がここに行住寺を建てて、木之元神社の泣沢女神を勧請してお祀りになられたそうです。
泣沢女神は水の女神、木之元神社の本体は井戸。
富士山から連なる水がこんこんと湧き出る聖地であったことから、ここに六角形の井戸を造り、御神水として祀ったのだそうです。
めっちゃ大事な井戸やん。
言葉を失う現代人です。
このあと見事に道を間違えて20分ほど余分に歩いて、再び吉原駅へ。
ここからはJRではなく、路面電車に乗ります。
さぁ、いざゆかん岳南鉄道の旅。
全ての駅から富士山が見えるんだそうです。
富士山と大きな工場と茶畑を仰ぎながら走る、なんとも趣深い鉄道です。
乗り降り自由な1日フリー乗車券を購入しました。
いただいたマップを頼りに、出発。
まず最初に一番端の駅まで乗り切って、そこから戻ってくるというルートを選択。
終点の岳南江尾駅。
ここで、地図に載っていたカフェでランチを食べる予定がまさかの定休日。道に迷ったあげくにめっちゃ遠回りをして、やっとたどりついたら定休日だったので、ガクッときたけど、あとで調べたら結局ランチはやってなくて本当のカフェだけだったみたいなので、いずれにせよNGだったわけね。
気を取り直して、次のランチスポットを目指して須津駅で下車。
岳南鉄道でもらったMAPは、結構さくっと簡単そうに書いてあって、地図の読めない女にはすぐにわかりませんでしたが、ひとつひとつにしっかり距離がありました。
さすがにもう無駄足はふみたくないのでネットで定休日をちゃんと確認してから、がんばって歩いてやっとたどり着いた、うなぎやさん。
「絶滅が危惧されている。」という話を聞いてから、オキエはウナギを長い間食べていませんでした。
でも、ウナギ博士の塚本勝巳さんがおっしゃっていた「みんなが今まで食べていた量を半分に減らしたらいい。全く食べないじゃなく、特別な時に高いお金を払って食べる食べ物、というスタイルへの意識改革が必要。」という記事を読んでいたので、今日は食べよう、と思いました。
ウナギを絶滅させないために 今、日本人ができること | 未来コトハジメ
上うな丼(肝吸・小付)、2,800円。
エネチャージ!!
美味しかったです。
うなぎさん、ありがとう。
また会う日まで。
道中見つけたお茶屋さんも訪問。
静岡のお茶、いただきました。
そしたら優しいお母さんがおみかんもくれはった。
うなぎでまったりした口の中にさわやかな潤い。
ありがたい・・・。
体調絶不良をカバーする美味しさとありがたさに支えられて、最終目的駅の吉原本町駅に到着。ここからまたしばしMAPを片手に歩きます。
身代わり地蔵尊。
「この黄砂のしんどさ身代わってほしい。」とお願いしたいところでしたが、なんか地元の方のお世話だけでも結構大変やろうに、旅人の体調不良まで持たすのは気の毒な気がしてお願いしませんでした。
オキエはこういうところが気を使いすぎなんかもしれん。
※でも地元の神様や縁のある神様にはビシバシわがまま言うけど。
お、出た!
静岡県といえば製紙工場。
トイレットペーパーの国内生産の約4割は静岡県で行われているため、東海地震等が発生した場合には、トイレットペーパーが全国的に深刻な供給不足となるおそれがあります。
以前にも書きましたが。
備蓄をしましょう。
トイレットペーパーを備蓄しましょう!~トイレットペーパーの備蓄推進に関するパネル展示を行います~(METI/経済産業省)
平家越
富士川の河沼から水鳥が一斉に飛び立った音を、源氏軍の夜襲と勘違いした平氏軍が逃げ帰った場所とされています。
平家の時代まで遡るともう心を添わせて歴史ロマンを考える気力もわかないけど。
※体調のせいもある。
色々あるよね、日本。
そしてやっとたどりついた。
今回のオキエ的ベストオブ「会いたかった君に。 」
歌川広重の浮世絵木版画の連作、東海道五拾三次に描かれた一場面が見える場所です。
数本の松が残されているその左側に、晴れていたら富士山の頭が見えたはず。
見るんだオキエ。
目に映るものに騙されるな。
心の目で、見るんだ!!!
そういうのも今回はしんどいし無理。
様々な先輩旅人さんのブログを見て、「そんなふうに見えるんや。」と楽しませてもらいました。20年たったらそのブログで見た写真がオキエの思い出にすり替わる予定です。
ジャトコ前駅にたどり着いて、本日の岳南電車の旅、終了です。
芝桜が見事に咲き誇っていました。
いやぁ~
とにかく今回も歩いた。
昨日は本当にしんどくて頭もぼんやりでたくさん道も間違えて、自分が何してるのかわからない瞬間も多々ありましたが、でもこうやって書いてたら、私はちゃんと楽しんでいたなぁ。という気がしてきました。
身体がしんどくても、楽しかった。
富士山が半分しか見えなくても、楽しかった。
いっぱい道に迷っても、楽しかった。
楽しいっていうのは、どんな状態であれ手に入れられるものなのね。
いつもとは違う不思議な満足感に満たされている自分に驚いています。
でもね。
やっぱり富士山はまるっと見たいよ。
リベンジを誓おう。