階段を走って上がれるようになってきたオキエです。
筋肉がついてきたのかも。
めっちゃ嬉しい💖
駅の階段を軽々と駆け上がって、今日は京都らしい京都に遊びに行ってきました。
まず最初に、妙心寺さん。
前回は北総門のほうから大雄院さんと桂春院さんに行きましたが、今日は南総門から入ります。
龍泉庵さん
1 禅宗で、大寺の高僧の死後、弟子がその徳を慕って墓の塔の頭(ほとり)に構えた寮舎。
2 大寺院の敷地内にある小寺院や別坊。脇寺(わきでら)。
こちらは普段は非公開なんだそうですが、いつも仲良くしていただいているお姉さまが住職さんと懇意にされていてよく遊びに行くそうで、今回N氏とオキエをお誘いくださいました。
おっきい~。
日本画家の由里本出先生が描かれた襖絵が見事です。撮影可とのことだったので、ありがたく撮影させていただいて色々と調べてみました。
樹下寂静之間
菩提樹が描かれています。
黎明開悟之間
沙羅双樹が美しい。
オキエ「この木の下で目を閉じて禅をしてみたいな。」
お姉さま「ぐっすり寝れるね。」
ご名答。
霊峰四季之間
たぶん季節によって正面のふすまの絵が変わると思われる。
種々東漸之間
越前海岸を描いて仏教が伝来する様を現しておられるんだとか。
このふすまの向こうにご本尊様がいらっしゃいますので、本日のお招きの御礼を言わせていただきました。
水到渠成之間
釧路湿原、野付風蓮、層雲峡が描かれているそうです。
水到渠成(すいとうきょせい)「水到りて渠と成る」
水が流れると自然に溝ができるように、条件が整えば、物事はおのずとできあがる。基礎を積んでいけば、成就すること。
うむ。
素晴らしい。
(位の高い人が入るための)玄関の横の昇龍図。
部屋全体に龍が描かれています。
見事です。
でもこの龍さん、とっても優しい気がする。
中庭は至ってシンプル。
秋がもう終わりを告げ、冬に変わろうとしている感じ。
妙心寺 残り黄葉に 冬来たり
お茶とお菓子までいただきました。
お姉さま、龍泉庵の皆さま、ありがとうございました。
玄関のお庭には美しい椿が咲いていました。
でも、椿の季語は春なんだそうです。
今咲く椿は「寒椿」、これで冬の季語になります。
寒椿 赤や白やと 心晴れ
龍泉庵を出た時間はちょうどランチタイム。
ということで、妙心寺南総門前にある精進料理の阿じろさんへ行きました。
こちらもお姉さまが予約を入れてくださいました。
全国どこからでも出張依頼が来るほどの精進料理の名店です。
本日のメニューは縁高弁当。
気軽に食べれるお昼限定のメニューです。
(気軽と言っても3,000円+税・サですけど。せっかくですし。)
まず最初に梅湯が出てきました。
え、え、え、なにこれ。
ど、どうやって食べるの?
よくわからないので一瞬焦りましたが、とりあえず飲んでみたら美味しかった。
胡麻豆腐、湯葉のお吸い物、がんもと大根の煮物、そしてお弁当とご飯が順番に出てきます。
白みそにお餅みたいなんが浮いてるやつ、美味しかった。
ご飯に乗ってたひじきも、いやもう全部、さすがに美味しかったです。
精進料理とは、はまさに精進して食べる料理なんですね。
なんかすいません。
以後気をつけます・・・みたいな気分。
でも、心から幸せです!!
美味しい精進料理の後は、タクシーに乗って千本釈迦堂に向かいました。
こちらはおかめ発祥の地なんですって。
(親近感)
今日は大根だきの日。
お店も出て、人もいっぱいです。
まずは大根だき券を千円で購入。
この合理化に情緒を重んじたいタイプのN氏はいささか不満げ。
大きな鍋で大根が炊かれています。
拝観もせずに大根だけいただくことにしました。
ご、ごっつい・・・
大根は美味しかったのですが、一本の半分くらいあるボリュームで、さすがにうっゝとなりましたが完食できたので、これで来年も元気に旅が出来そうです。
(でもしばらく大根は食べない。)
せっかくここまで来たのだから、と、大きいお腹をさすりながら京都最古の花街・上七軒をぶらぶら歩いてみました。
郵便局も上七軒模様。
世俗の味が恋しくなってきて、カフェに入りました。
舞妓さん芸妓さんのお名前入りうちわ。
古いお茶箱の中に京都らしい小物を飾ったテーブル。
そしてー
きゃわ~ん💕
抹茶パフェ、600円。
大根はもう一ミリも入る隙間の無い胃にどんどん入っていく。
人間てやっぱり脳で食べてるんやね~。
北野天満宮さんには子供が受験の時にお世話になりました。今日は鳥居の前からご挨拶のみ。
楽しい京都満喫の旅が終わりました。
いや~。
京都はやっぱりすごい。
街全体が本気のテーマパーク。
どこでどう遊んでも楽しいに決まってる。
そしてまだその先は果てしなく大きく、そして深い。
私は自分が生まれ育った町のことを何も知らないし、何も見ていなかった、と、気づきました。けっこうショック。
なんだか「京都人」として生まれて育ったことに、今までと違う意味を見つけてしまいそう。
そんなことを改めて思い至る一日になりました。
お姉さまに、そして所縁ある八百万の神々に、心から感謝いたします。