♪ あの人もこの人も~そぞろ歩く宵の町~
青春時代の十八番は大阪ラプソディーだったオキエです。
いや、それ以外にも大阪の歌は色々と好きだった。
ザ・ピーナッツの大阪の女もよく歌った。
河内おとこ節を上手に歌えるようになるのが小さい夢だったりもする。
やっぱり昭和の流行歌の舞台と言えば、大阪。
今日はそんな大阪へ、お出かけをしました。
昼間だけど月の法善寺横丁。
♪ 包丁一本さらしにまいて~
ほんとうに「横丁」でした。
細くて短い道。
でもここが、この歌の舞台。
もともとここは浄土宗天龍山法善寺の境内で、参拝客相手の露店が横丁に発展したのだそうです。でも空襲で寺も横丁も焼失してしまうのですが、戦後、盛り場として復活しました。
戦火をのがれて残った水かけ不動さんが、隣の通りにいらっしゃったんですね。あの看板の通りだけかと思って気づきませんでした。ご挨拶したかった、残念!!
おっと句碑も発見。
と思ったら、これには季語が無い。
川柳なんですね。
上かん屋 ヘイヘイヘイと さからはず
西田当百(川柳作家)句碑
上かん屋とは飲み屋のことで、この句碑の前にある飲み屋、「正弁丹吾亭」の主人の対応を詠んだものだそうです。このお店は大阪の文化人に愛され続けてきたお店だそうで、現在はがんこさんに経営が移って今も健在らしい。句碑に気をとられて店のほうを見なかった。またまた残念。
あとから色々調べてはよく理解し残念がるオキエです。
こいさん通り
♪ なんで泣きはる泣いてはる~
関西地方で、主家の末のお嬢さんを呼ぶ語。
♪ 道頓堀まで~歩きました~
冬にエイミちゃんと来たね。
今日は、私のブログの名前を「50の女旅」だと思い込んでいるK青年のお勧めで、こちらのお店でランチ。※彼は月に一度は必ず難波に来ると言っても過言ではないくらいこの町が好きらしい。
オーダーしたのはステーキのランチビュッフェ。
ビュッフェもデザートも種類がめちゃめちゃ豊富で美味しい!!
ガッツリいただきました。
ステーキのランチビュッフェは1,400円+税。
安い・・・
さすが、食いだおれの町!!
(でもやっぱりカフェはあんまりないと思う)
そんな感じで難波の町をプチ堪能しつつ、目的地に到着。
こんな素敵な建物だったなんて、びっくりしました。
大正12年に建てられたネオ・ルネッサンス様式のこの建築物は、大阪の顔として親しまれていたそうです。
そうです。
ここに、るろうに剣心を観に来たのです!!
宝塚版るろうに剣心の話は以前に書きました。
宝塚版で主演をしていた早霧せいなさんが、退団後再び剣心役に挑みます。
お席は2等席(3階)、8,000円。
オペラが無くても役者さんの表情までよく見えました。
(ガッツリかぶりついて細部まで見たい役者さんがいないせいもあって)
提灯や、花道。
お芝居はちぎちゃんに久しぶりに会えた嬉し涙から始まりました。
でも、舞台の上のちぎちゃんは私の知っているちぎちゃんじゃなかった。
タカラジェンヌのちぎちゃんじゃなく、一人の素敵な役者さんのちぎちゃんだった。
それが身に染みてわかって、素晴らしいと思ったり、寂しいと感じたりしました。
あと、どれほど私が今まで「ちぎみゆ」という先入観をもって舞台を観ていたのか、ということもわかりました。同じ話だったから、ほんとうにそれがよくわかった。
そこが宝塚の素晴らしいところでもあり、魔法でもあるのだということも。
るろ剣は、オキエが観劇回数で最高新記録を達成した作品。そのあとも何度も何度もブルーレイリピートしているので、話の流れやセリフはだいたい頭の中に入っている。
だから、耳と目が自動的に「のぞ美」を探してしまう。
咲ちゃんや翔君やレイコやヒトコや雪組子を探してしまう。
それは最初から覚悟していたので想定の範囲内でしたが、四乃森蒼紫と御庭番衆の場面で急に「もうレイコちゃんは雪組にいないのね。」という悲しみがこみあげてきて大泣きした時は、我ながらひょっとしてあほちゃうんかな。と思いました。
月組にいるので全然オッケー嬉しいのに。
ほんと不思議ね。
でもそれくらい、レイコちゃんはオキエ的雪組愛の真ん中にいる人でした。
そんな感じで宝塚版に引きずられることすら面白い、最高の楽しい舞台でした。
実際に、男性中心の殺陣はさすがの迫力でやっぱりカッコよかったし、弥彦がほんものの子供なのも、意味がよく分かって良かった。
そして斎藤一さん。
「悪、即、斬」がポーズも歌もカッコよく収まっていました。
いや、素直に言おう。
カッコイイ!!
武田観柳氏もダメ悪さに安定感があって、さすがリアル男子。逮捕されたときに翔君の時みたいに「ちょっと可哀そう・・・」と思わないでいられた点で素晴らしかった。
相楽左之助氏は特に男性的なガタイがしっくりくるので、殴られたときに「痛そう」と思わないでいられた点で素晴らしかった。
そして、演者への愛が前提にない分、舞台の中の人々、剣心や一人一人のキャラクターそのものの感情をよく感じ取ろうとしながら観てる自分にも気づきました。
宝塚だからこその素晴らしさと、宝塚ではないからこその素晴らしさ、どちらもしっかり感じることが出来て、ほんとうに面白い観劇となりました。
あとは・・・
明日の大劇場観劇で、「のぞ美」への渇きを潤すことにいたしましょう。
帰り道、目に留まったポスター。
面白そう・・・
これまで、オキエにとって演劇とは「トキメキ」を求めて観に行くものでしたが、これからはこんな「おもしろい」を求めに行ってもいいんかもな。
また、あらたな世界が広がるかもな。
と、思いました。
でも、もう来年の春の話か。
はやいな~