今日の旅は天下一品のラーメンからスタートしたオキエです。
最近は大規模スーパーのフードコートによく入っているので食べる機会が増えた天下一品。まだ「こってり」を食べられます。
こってりとあっさりの好みの境目はどのくらいでやってくるのでしょうか。オキエは死ぬまでこってりを選びそうな気もしますが。
さて
今日は、息子に家を追い出された藤ちゃん(「家で友達と勉強するんやけど、おかんどっかでかけたら?」と言われて)に誘われて、ドライブがてら京都山城地域・木津川市に遊びに行ってきました。
腹ごしらえの後は、まず藤ちゃん一押しの浄瑠璃寺へ。
宇宙万有を含むとされている梵字の阿字をかたどった、と言われている池。
(よくわからんが)
国宝の九体阿弥陀如来像が安置されている本堂。(うち2体は修復のためお出かけ中)
素晴らしく見事でした。
普段は非公開の吉祥天立像も特別公開中、11月30日まで。
本堂裏の石仏さんたち。
国宝、三重塔。
三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「浄瑠璃世界」から、このお寺の名前はつきました。
美しいコントラスト。
この浄瑠璃寺、猫がいっぱいいました。
みんなお寺の住職さんや売店のお母さんたちに可愛がられて、のびのびと暮らしている様子でした。
この子はとっても綺麗なオッドアイでした。
ふりむいてくれて、ありがとうね。
この浄瑠璃寺や岩船寺周辺は小田原と呼ばれ、寺院や修行場が散在し、多くの磨崖仏が造立された場所なんだそうです。
次の岩船寺までの2.6キロの歩道は、それらの石仏が存分に観られて、とても楽しめるハイキングコースとなっているんですが、時間も無かったし往復5キロを歩く元気もなかったので断念して車で移動しました。
(行った人達のブログ見てると、歩かなかったことを後悔するくらいステキです。クスン。)
岩船寺周辺、鷹の爪や野菜を売っています。
売り方ひとつとっても地域性があるんですね~。
藤ちゃんも初めて来た、という岩船寺。
石彫りの不動明王。
地蔵尊。
重要文化財の三重塔。
ただ今特別開扉中。(10月1日~11月30日の土日祝限定)
この絵は、建立当初の色や絵柄が判明したので、平成15年に再現のため修復されたそうです。
近代科学おそるべし。
次に、かつて山の僧を集めるために法螺貝を吹き鳴らした場所と言われている「貝吹岩」を目指します。
山道を、のぼる。
のぼる。
のぼる。
どんどん先に行く藤ちゃん。
「オキエさん、もうすぐです!あ、違った、まだあった。」希望と絶望を繰り返し、山頂到着。
貝吹岩
南山城一帯を一望します。
素晴らしい。
がんばってよかった。
もう二度と来たくないけど、一度は来れてよかった。
正直な感想を交わし合いながら、下山のあとは本堂へ。
こちらでは現在普賢菩騎象像が特別公開中。
オキエの干支の守り神様なので、深くお礼を申し上げました。
山城、すごい。
そして、おもしろい。
石仏さんたちにお見送りをしていただき、最後の目的地を目指します。
「みかの原わきて流るゝ泉川、いつみきとてか恋しかるらむ」百人一首でおなじみのこの句が詠まれたエリアなんだとか。
弘法大師様
国宝、五重塔
こちらは10月27日から11月4日まで開扉するらしい。
残念。
でも、通常公開だけでも十分にありがたかった本堂。
本日の目標、コンプリート。
しかし。
今日見た阿弥陀如来さまは全てとてもふくよかで優しいお顔でした。
めっちゃ親近感がわく。
岩船寺で住職さんに教えていただいたのは、「民が貧しい時代ほど阿弥陀像はふくよかになる。」ということ。
時代や場所によって、神も仏もみな変化していくんですね。
帰り道は美しい田園風景と、木津川を眺めながらのドライブ。
(藤ちゃんは運転が忙しいのでオキエだけ)
今までほとんど来たことのなかった京都府南部、山城地域・木津川市散策、楽しかったです。
今日の出費
ランチのラーメン 700円
デザートのクレープ 480円
浄瑠璃寺拝観料 400円
浄瑠璃寺駐車場 300円
岩船寺拝観料 400円
岩船寺駐車場 300円
海住山寺拝観料 400円
※特別公開中は金額が変わるらしい
合計 2,980円
お賽銭適宜
木津川市は奈良との県境にあるためか、なんとなく奈良に似た空気を感じました。山や自然の雰囲気や、お寺の感じとか。歴史の好きな人には、文化的特色の違いの理由とか、もっと色んなことがわかってて楽しいんだろうな。あまり深掘りをするつもりはないですが、オキエもいろんなところを回っていろんな空気に触れているうちに、歴史の中の人たちの心に触れてみたい、と思うようになってきました。
そして。
藤ちゃんに誘われなかったら絶対行っていないし、思いもしない盲点だった今日の山城地域の旅。
自分とは全く違う視点を持った友人がいてくれる事に、感謝です。