五条大橋の橋の下に捨てられていたオキエです。
子供の頃、父からよく聞かされました。二人の弟はそれぞれ四条、三条の橋の下。当時の親たちの流行ジョークやったんかな。
だからというわけでは無いのですが、久しぶりに五条大橋に行ってきました。
こんなんいつからあるんやろ。
牛若丸と弁慶やんな。
ひょっとしてオキエのお兄ちゃんなんか。
鴨川は変わってない。
今日から四日間、川端から東の五条通りで陶器まつりが開催されます。
五条坂陶器まつり2018 清水焼が割引価格で!京都の人気の陶器市! | 全国陶器市情報
陶器、陶器、陶器。
なかなか見ごたえありです。
オキエの実家は家内工業で清水焼の箱を作っていましたので、その関係で陶器はよくもらってたみたいです。今から思えば貧乏長屋暮らしでも陶器だけは豊富に良いものがあったと思います。
家族でよく来た懐かしい陶器まつり。
で、せっかくここまで来たのであれば、やはり清水寺は素通りできないのが旅人の性。
五条坂を登る前に、うどん屋さんで早めのランチタイムを取ることにしました。
十六代 権太夫
出た、京都。
十六代とか創業何百年とか。
天ざるうどん、1100円。
今や世界規模の観光地である清水寺、食事も何千円とかかるんちゃうかと怯えていましたが、普通の値段でした。良かった。
美味しかったです。
お腹がふくれたら、いざ五条坂。
もちろん近道チョイスで。
いや〜
死ぬかと思った。
こんなきつい坂道やったんや。
若い頃は体力があったから気がつかなかった。
暑さと背中の筋違いと昨夜の暴飲暴食のせいで、
ふら…ふらふら…と歩きながら何とか辿り着きました。
清水寺。
暑さのせいか、そこまで人がぎゅうぎゅうとかじゃなくて助かりました。
南部風鈴が涼しげにお出迎えしてくれます。
この南部風鈴は、京都で暮らす岩手県関係者の有志の皆さんが被災地の復興を祈って飾られるものだとか。子供達の愛しいお願い事にも心がほぐれます。
全部叶いますように!!
しかし久しぶりだからどこに何があってどなたが祀ってあるとか全然おぼえてない。
あなたは誰?
出世大黒天様だそうです。
いかにもパワフルそうな御方様。
オキエに素敵な新しい仲間、パソコンが与えられますように。
そして清水の舞台。
ご本尊様。
ご無沙汰しています。
東山をお守りいただき、ありがとうございます。
ちょうど西国巡礼のご一同様が般若心経を唱えておられましたので、聴き惚れさせていただきました。癒される。
ミストが吹き出す休憩所。
暑さの中の涼にホッと一息。
京都タワーも見えます。
帰り道は再び陶器まつり。
いよいよ欲しかった小鉢の物色開始です。
陶器って、不思議。
作者の頭の中にあるものが身体と技術を使って形になっていく様がリアルにわかって、そしてその姿形は見事に千差万別。
人間って目と鼻と口と耳がついてて同じように見えても、全く違う。
それがほんとうに面白い。
まずは宇治の山本さんのお店で小鉢。
次は常設店の丸幸陶器さんで小鉢。
最後にこちらも常設店の京都陶苑さんで小鉢。
これで最近数が不足気味だった小鉢が充実しました。
幸せ…
最後に五建ういろさんのカフェでかき氷をいただくことにしました。
和菓子屋さんの金時ミルク。
激ウマ。
五建ういろさんは、高校生の時のオキエのバイト先。
35年ぶりくらいの訪問で、知ってる人は当然いなかったけど、店の様子は全然変わってなかった。
懐かしい…
もう一つのバイト先の喫茶店は残念ながら無くなってました。
薬師丸ひろ子に似てるね、って言ってくれたお客さんとか、躓いてレモネードぶっかけたのに笑って許してくれた優しいお客さんとか、色々思い出しながら、今と昔が陽炎のように交差していきます。
あの頃の私にもし出会ったら、なんと声をかけようかな。
あんたええ加減にしときや。
かな。
向こうも同じこと言いそうやけどな。
じゃあ、一緒に大笑いでもするかな。