「鍾乳洞に行きましょう。」
藤ちゃんからいつものように唐突に斜めボールを投げられて受け止めたオキエです。
趣味の合わない変わり者の友達と遊びに行くと、己の発想では絶対出てこないアイディアに触れられるのが面白いです。
ということで、またまた行ってきました、京丹波町。
駐車場から300メートル歩きます。
今日もやっぱり暑かったわけですが、それでも京丹波の午前中の暑さは「ふつうの夏の暑さ」でした。汗が出るけど、気持ちいい。
「うわ。カブト虫の匂いしかしいひん。カブト虫めっちゃおるわ。」さすがの野生児発言。私にはまったくわからん。
森の中の砂防ダム。
ところどころに小さく崩れ落ちていた山の石たち。
ここはキャンプ場もあります。
今日も昼くらいから、子供連れでにぎわうんじゃないですか?
せっせせっせと歩きます。
けっこう山の上にあるみたい。
入場料は520円です。
こんなに登って、やっとたどりついた鍾乳洞。
入り口に近づくだけで、ひやぁぁぁぁぁんとした空気が流れてくるのがわかりました。中は13度~15度くらいの気温だそうです。沖縄から北海道につながる「どこでもドア」ってところでしょうか。ドアないけど。
気が遠くなるほどの時の流れと自然への畏怖の念を感じていました。
しかし・・・
すずしい。
気持ちいい。
そしてここからは、垂直な階段。
どっひゃー
実はオキエも藤ちゃんも高所恐怖症。
この階段の前で何度も何度も考えて迷いましたが、あきらめました。自称冒険家女子たちの痛恨のリタイア。
その分、岩見てました。
(´;ω;`)ウッ…・・・
底まで行ってきたご家族連れが、ご親切に底の写真を見せてくださいました。水たまりがあって、コインがたくさん投げ込まれていました。
この底から上を見上げるのがとても綺麗ですごく良いんだそうです。でもね。心拍数が上がって来て、お腹から下がキュ~ってなるからね。無理はしないのも冒険家の心得なんです。ということで。
実はオキエは子供たちが小さい頃、ここに一度来たことがあります。NZのらんちゃんやサーヤ達と一緒に来ました。娘に覚えてるか?と聞いたら「着くまでがめっちゃ暑くて入ったらめっちゃ寒かったんだけ覚えてる。」と言いました。五感の記憶、おそるべし。私たち2ファミリーをここに連れて来てくれたのは子供好きで気のいい同じ年の元同僚。彼は何年か前に天国に行ってしまった。Hさん、子供たちはみんな大きくなったよ。
村の伝説。
基本、行き止まりの鍾乳洞ですが、どこかに続く抜け穴はあるっぽい。でも、犬、そらあの垂直を降りたり登ったりできひんやんな。どう考えても。
ランチはお目当てのお蕎麦屋さんが「しばらく休業します」になっていたので、その前にあったコンビニのイートインでうどんを食べました。
「最近のコンビニ食はほんとうにクオリティが高い。」というような話をしながら美味しくいただきました。このあとカレーパンも食べました。
食事のあと向かったのは、
前回、藤ちゃんと行った旧質美小学校の中のカフェ、盲亀浮木さん。
カフェのお姉さんの居住地区が被災されたことを聞いて、お見舞いに行ってきました。
お姉さんがお店を閉めて町の復旧作業にいそしんでいたら、地域の方が「あんたには仕事があるやろ。仕事に行きなさい!!」と叱って送り出して下さったんだそうです。
若者の手本となるようなカッコいい大人(おじいちゃん)の話は聞いてて嬉しくなります。 それにしても、お姉さん元気で良かった。藤ちゃんと一緒に安堵しました。
今日は抹茶ケーキとアイスコーヒーをオーダー。
美味しいのなんのって。
ゆっくり流れる時間、おしゃれな空間、美味しいデザードと飲み物。
10点10点10点!!みたいなお店です。
盲亀の浮木(モウキノフボク)
《大海中に住み百年に一度水面に出てくる目の見えない亀が、ようやく浮木に遇(あ)いその穴に入るという「涅槃経」などにある話から》めったに会えないこと。また、仏法に出会うことが困難であることのたとえ。
人生は盲亀浮木の連続。
鍾乳洞探検を共に楽しんだ藤ちゃん、親切なご家族連れ、らんちゃん、Hさん。
今同じ時をすごせる人たちも、もう二度と会えない人たちも、73億人の中から偶然出会った人たち。
ありがたく、大切にしていたいです。