今日は萬福寺に吟行をしにでかけたオキエです。
(普通のお出かけとどう違うかと言えばどうも違わないけど。)
黄檗はオキエにとって鬼門。
前のNHK朝ドラの「半分、青い」に出ていた藤村三姉妹(三オバ)そのもののようなオキエの三人の叔母がこの辺に住んでいるのです。
オキエがクソガキの頃、その中のボス叔母を「おデブ~」と言ってからかったことがあって、その事をずっと大人になっても恨まれているみたいで、立場が逆転した今、会うたびにチクチクやられるのです。
でも基本はめっちゃ愛情深い良い人たちなのですが、やっぱりあんまり会いたくない。まぁこの気持ちはきっとポピュラーで、全国の姪っ子甥っ子の多くの皆さまに理解していただけるかと思います。
今日、三オバはうちの母も含めて北山にランチ会に出かける、ということでしたので、この時とばかりに臆せずのびのびとやってきました。
総門、ここから先全部重要文化財。
おおお・・・
物静かでええ感じ。
早速句碑を発見しました。
山門を 出れば日本ぞ 茶摘うた (菊舎)
田上菊舎は江戸時代の女流俳人です。
芭蕉を慕い、尼層となって諸国行脚に明け暮れ、一世を風靡したそうです。
おおお・・・
オキエの憧れの生き方そのもの!!
先ほどの句は、黄檗山のたたずまいに酔いしれた菊舎が、山門を出た時、茶摘みの歌が聴こえて現実に帰った瞬間を詠んだそうです。
これ、わかる。
最近のオキエ風にアレンジすると、
チャンネルを 変えれば日本ぞ 世良商事
と、いったところでしょうか。
あ、季語が無い。
三門
こちらで拝観料500円をお支払いいたします。
萬福寺は中国の明時代末期頃の様式で造られており、建築材も南アジア、東南アジア原産のチーク材を使用しているそうです。ほかの日本の寺院では見かけることのないような建築手法、デザインがあちらこちらに用いられていて、とても新鮮でした。
天王殿
こちらにいらっしゃるのは、弥勒菩薩(布袋)様。
広隆寺にいらっしゃった方とは随分と印象が違われますが。
いろいろと自由自在に化身されると受け取ってよろしいんでしょうか。
でもまぁなんかめでたくて、ありがたい。
よく来たな、と言っていただいたような気がしました。
そして四方を護る四天王。
あ。この御方、好き。
と思ったら、やっぱり毘沙門天様でした。
毘沙門天様には縁がある。
オキエにとっては、とても親和性のある神様だと思います。
二大毘沙門天と言われている鞍馬寺や信貴山には、思いもよらない形で導かれるようにして訪れました。
ここでもお会いできて嬉しいです。
布袋様の真後ろには韋駄天様。
イケメン。
韋駄天様は増長天様の八将の一神だそうですが、あと七神が誰なのか調べてもなかなかわからない。まぁわかっても結局意味がわからないと思いますが。
大雄宝殿、 萬福寺の本堂です。
中国的なエキゾチックで素敵な香炉。
本尊の釈迦如来座像
そして、十八羅漢像。
こちらの羅漢様18体全てにそれぞれの物語があり、そのため持っておられるものもひとつひとつ意味があって、お召し物まで全てデザインや工法が違っているらしく、見事です。
僧侶さんの説明で、十八羅漢様の中で一番人気があるのだと言われていた羅怙羅尊者様。(団体さんに説明されていたのを耳ダンボで聴かせていただきました。)
誰の心の中にも、どんな人の心の中にも仏は宿っているのだ、ということを説いてくださっているそうです。
で、この羅怙羅尊者様、東京国立博物館の特別展示にご出張の際、あまりにも人気があって、博物館の方がこのような顔出しパネルを作成されたんだとか。
ええんかな。
ええんかもな。
羅怙羅尊者様は三輪に行った時に訪れた平等寺さんにもいらっしゃいました。
羅怙羅尊者様の教えには、色々考えるところのあるオキエです。
そして、中国的な建築美。
とても美しい回廊を、ゆっくりのんびり歩きます。
ほんとうに素晴らしい吟行となりました。
全く句が浮かんでこない一点を除いては。
こちらの萬福寺で有名な開版(魚梛)※木魚の原型 は、文華殿秋季特別展のほうに展示されていました。(特別展は撮影不可)
そしてもうひとつ、こちらで有名なのが普茶料理。
※本宗の開祖隠元禅師が中国から伝えた精進料理
日本でおなじみの精進料理とは違って、お腹がいっぱいになるのが特徴。こちらは三日前までに申し込みが必要だとかで断念しましたが、周りの料理屋さんでも食べられることが分かって、一番リーズナブルそうなお店に行ってみました。
普茶弁当、3000円+税。
こんにゃくの中にも寿司飯が入っていて、立派なお寿司。
美味しかったです!
たんぱく質に少し不安を覚える以外は完璧に美味しかったし、量も良かった。
幸せな気持ちで道を歩けば季節外れの桜。
二季桜ですね。
ここから宇治中心部、平等院や宇治上神社に行こうか迷いましたが、まだ体調も本調子でなかったのと、今日は萬福寺のありがたさを大切にしておきたかったのとで、断念しました。
黄檗駅、帰りは隣接している京阪のほうに乗って、藤森で下車。
懐かしい。全く何も変わっていない。
昔この駅近くにあったダイエーにはよく家族で来ました。
今日行きたかったのは、駅から歩いて5分くらい?のところにある、京都市青少年科学センター。
京都市青少年科学センター | Kyoto Municipal Science Center For Youth
自分の子供時代に、青春時代のデートスポットに、子供たちが小さい頃に、三期に渡ってよく訪れては慣れ親しんだ場所。果たして第四期目(孫と一緒に)は訪れるのか。
誰にも分らない。
第三期からはけっこう久しぶりで、だけど内容は全く変わっていなくて。
「あ、久しぶり~、元気ィ!?」
毎回この鏡の前(2)に立ってウットリするお約束。
シェイプアップ、がんばる。
二酸化炭素の濃度測定、30秒かかって出た結果が0.11%。
で、それが何なのか。
とか何とか言いながら時間つぶし。
鶏の卵&ひよこはいなくなってたな~。
で
ここに来た目的は、もちろんプラネタリウム。
時々、無性に見たくなるんです。
せっかく京阪沿線に来たのだし、寄って行かない手は無いと思いました。
ここのプラネタリウムは松下幸之助さん寄贈のプラネタリウムです。
さすが、経営の神様。
オキエはここからいっぱい色んなものをもらって大きくなりました。
感謝しています。
今日は流星群についてのお勉強をしました。
12月14日はふたご座流星群、ぜったい見ようと心に決めました。
次の日、土曜日だし!
とびきりのプレミアムフライデーにしよう。
空に月がかかり始める頃にセンターを出て、今度は竹田駅から地下鉄に乗って京都駅へ向かいます。
最高に気分がいい一日の締めくくり。
しかしここでまさかのオキエ痛恨のミステイク。
竹田駅からは地下鉄・近鉄、どちらに乗っても京都駅に行けるのですが、近鉄に乗れば50円安くで行けた。
地下鉄:260円
近鉄:210円
あああああああああああああああ
くよくよするな、最高に気分のいい一日の終わりをくよくよで染めるな。
そう己に言い聞かせながら歩くポルタの中は、クリスマス色にキラキラ光っていました。
きれい~。
夜ご飯はタンパク質に重点を置いて選びました。
カロリーは死角だったけど。
四川餐館(しせんさんかん)|ショップガイド|京都駅前地下街 - ポルタ - |Porta
麻婆豆腐チャーハン、950円ん、っと?
おおおおおおおおおおおおおおおおお
インスタグラムに料理を投稿すれば10%オフ!!
普段めったに使わないインスタグラム(元タカラジェンヌの皆さんの投稿を眺めて喜ぶ専用)ですが、ここぞとばかりに投稿してオフしていただきました。
これで運賃で失った50円を取り戻せた。
うっ、うれしい・・・
布袋様の神力で、終わりまで完璧に素晴らしい一日になりました。
ありがとうございました。
最近忘れがちだった、久々の本日の出費
うち→黄檗(JR) 670円
黄檗→藤森(京阪) 270円
竹田→京都(地下鉄) 260円
京都→うち(JR) 410円
普茶弁当 3,240円
麻婆豆腐チャーハン 855円
萬福寺拝観 500円
文華殿秋季特別展 300円
科学センター入場料 510円
プラネタリウム 510円
お賽銭・適宜
合計 7,525円
近場&宿泊無しっていうのは、ランチにあんな贅沢してても安くつくな~
それに考えてみれば一人で街ぶら、久しぶりやな。
友達と行くのもすごく楽しいけど、一人には一人の良さというものがやっぱりあって、本当に楽しかった。
文字通り、まんぷく、ということで!!
※朝ドラのまんぷくも、今日も面白かった。鈴さん、大好き。
で。
俳句は?