万葉まほろば線の電車に乗ってお出かけしたオキエです。
まほろば
「素晴らしい場所」「住みやすい場所」を意味し、美しい日本の国土とそこに住む人々の心をたたえた古語。
奈良の桜井線の愛称です。
なにやらこの懐かしさただよう列車、順次新しい車両に変わっていくそうなので、記念に撮りました。(でも今の車両のほうが万葉まほろばっぽい気がするのでちょっと残念。)
犬も歩けば三輪そうめんに当たる。
三輪そうめんの「節」。
さすが三輪、本場だけあって節まで売ってる!!と思って喜んだのもつかの間、エイミちゃんに「生協でも売ってるよ。」と教えてもらいました。
購買意欲消滅。
おかげさまで本日も晴天、気持ち良いお日様の下参拝道を歩きます。
まず最初に向かったのは少し早めののランチタイム、もちろん三輪そうめんのお食事処。
古民家の庭先を改装した店内はとっても素敵だった。
今日はにゅうめんと柿の葉寿司をチョイス。
にゅうめん850円、柿の葉寿司3個で450円。
美味しかったです。
こんなところにも秋が。
柿の葉が、紅葉しています。
名物が 秋に包まれ なおよろし
これだと、この画像を見た人しか意味が分からない句なので駄作です。 この画像を見ていない人にも、この風情とおもしろみが伝わる句でないと。
考えよう。
そして、本日の目的地。
日本最古の神社、と言われています。
二の鳥居。
重みのある神聖さを感じます。
白も黒もあってこその、森羅万象。
いただいた散策マップをもとに、境内一周の旅へレッツゴー!
拝殿
三輪山そのものがご神体ですので、本殿はありません。
なので、拝殿から御山に向かって参拝させていただきます。
こちらの拝殿の後ろにはさらに三ツ鳥居があります。
三ツ鳥居はご神体である御山と拝殿の区切りとして建っています。
三ツ鳥居
参集殿で申し込めば、見せていただける場合がありますが、タイミングによっては見れない場合もあるようです。私たちが一度目に申し込んだときは無理でしたが、しばらくしてもう一度お願いしてみたら見せていただけました。
拝殿、三ツ鳥居とも、国の重要文化財です。
巳の神杉
三輪の大物主大神の化身の白蛇が棲む、というこのご神木。
蛇の好物・卵のお供えが可能で、参拝者によっていくつも供えられていました。
山の辺の道
歩こう、歩こう、私はまぁまぁ元気。
道中いくつもの社にご挨拶しながら、狭井神社(さいじんじゃ)に到着。
かつては禁足だったこのお山、今では申し込めば誰でも登拝できますが、いくつかの約束事を守って、敬虔な心で入山することが求められます。
なんだか色々な人のブログとか読んでるとホントにすごい霊場らしいしです。
登拝には往復3時間かかる、ということで断念。ここに来る階段だけでオキエにはもう立派な修行だし。
薬井戸
ちゃんとコップを置いてくださっている。
ありがたし。
ほんと。
なんだかすごいエネルギーだな~。
道中、市杵島姫命様がいらっしゃったのでご挨拶。
なんだかちょっと安心しました。
そうこう言いつつ歩く中で、いくつも句碑にめぐり合いましたが、読めないんだなぁ。
ここでついにカフェ探しの鉄人N氏がおまちかねの、お茶屋さんタイム。
三人で甘酒をいただきました。
熱々の甘酒をすすりながら、三輪そうめんの歴史をまとめた動画を視聴。
日本最古の麺も、こちらの発祥でなんですね。でも飢饉に苦しむ村人たちのその後がとっても気になりました。
なんだかんだ言いながら元気復活したところで、再び山の辺の道を歩いてくすり道に出ました。狭井神社は薬の神様として知られているので、ここには様々な薬木・薬草が植えられています。
そして、立ち並ぶ灯篭には名立たる製薬会社の名前がずらずらと。
すごい。
ほんとうにすごい神様なんですね。
智恵の神様、久延彦神社 (くえひこじんじゃ)。
桜井の町と山々が一望できます。
遠くには香久山も見えたんだけど、スマホの写真ではとらえられなかったなぁ。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
展望台の反対側にまわれば、三輪山を拝むことができる場所があります。
これくらいの距離から拝ませていただくのが、凡人オキエにはちょうどいいかな。
美しい。
大神神社境内一周の旅、最後に訪ねたのは大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)。大直禰子命(若宮様)をお祀りしているので、若宮社と呼ばれています。
こちらも国の重要文化財。
奈良、サラッと普通に重要な建物ありすぎ。
このようにサラッと普通に古代ロマン満ち溢れる歴史街道、山の辺の道。
山の辺の道(天理~桜井)|歩く・なら~歩く楽しさが見つかる!奈良県のウォーキングポータルサイト!!~
大神神社以外にも、歴史ある様々な名所や見どころがあります。とても全部は周り切れないので周る気もありませんでしたが、大神神社からすぐ近くの禅寺、平等寺さんだけ立ち寄ってみました。開基を聖徳太子と伝え、永遠の平和を祈願する霊場です。
こちらの山門のみ古くから残されているもので、他の建築物はわりと近年にいずれも再建されているみたいです。
古けりゃいい、ってもんでもないしね。
こちらの二重の塔は十六羅漢像が護っておられていて、目を引きました。
羅漢
供養と尊敬を受けるに値する人の意。剃髪し,袈裟を着た僧形に表わされる。
仏教を護持しようと誓ったとされる 16人の羅漢。
衝撃を受けたこちらの羅漢様。
羅怙羅尊者像(らごらそんじゃぞう)様かな?30分かけて調べてやっと見つけた。
「どんな人間の心にも仏が宿っているのだ。」という教えを伝える羅漢様らしいです。
うーん
これは私の今のテーマやな。
余談ですが、先日友達のA子に「オキエちゃん、萬福寺に行って来て。オキエちゃんのためのお寺だよ。」と言われて(彼女は単に「満腹」とひっかけているのだと思われる)、気になっていました。
でも今羅漢様を調べていて、萬福寺には有名なこの羅怙羅尊者像があると見つけて、「ああ。なるほど、そういうこと。」と思いました。
エンジェル。
行くから。
紅葉背に 仏門護りし 羅漢さま
風そよぎ 羅漢守りし 紅葉かな
万葉のまほろば、最古の神々が鎮まりし奈良。
まだまだ奥が深そうです。
オキエ「なぁエイミちゃん。今度の日帰りの旅は新世界か鶴橋にしよう。」
エイミ「うん、そうしよう。」
N氏「おーいいですね。私はまだ鶴橋に行ったことが無いんですよ。お邪魔でなければ付き合いますよ。」
こんな私たちの心にも、仏は宿ってくださっているんですね。
ありがたし。