「わたしは、奈良派。」なオキエです。
近鉄奈良線に乗って大和西大寺駅から生駒駅で乗り換え、生駒線の信貴山下駅で下車。
今日の目的地は、龍田大社。
風の神様を奉斎しておられる神社です。
新しい住宅街の中に少し田畑が残る風景の道を、歩くこと20分。
深い森が現れだしました。
(普通はこの森は神社の裏側で参拝者は歩かないんやけど道間違えてしまったんやね。)
JRの駅からなら徒歩5分で着く距離にある大社ですが、200円の交通費を節約するため近鉄を使ったので、上り坂の道を20分歩くことになりました。(道も間違えたので25分)
足ぷるぷるでやっとたどり着いた龍田大社。
広くて綺麗な神社です。
天御柱大神(別名:志那都比古神)
国御柱大神(別名:志那都比売神)
「大大和 しずまり 月をほしいまま」九十三翁
なんだか素敵だなぁ、と思ったものの、何の説明も書いてない句碑。
社務所にあった金屏風。これも何の説明もなくてよくわからないのですが、美しさと怪しさに惹かれるものがありました。
なぬ。
蘭陵王ですと。
花組公演 『蘭陵王(らんりょうおう)—美しすぎる武将—』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
古今東西歴史の宝庫、宝塚。
ブラボー!!
本殿
後ろの森では、木々が風に吹かれてざわざわしていました。
本殿は祝詞殿越しからしか見られないので、ここで参拝をします。
まずは「先の台風の折には、我が家は被害はほとんどありませんでした。ありがとうございました。」とお礼を言いました。
そして、これからのこと。
「自然の猛威や天変地異が地球の意思なら、それを止めてくれという力は自分にはないので、せめて、何が起ころうとも笑顔で楽しく暮らして周りの人と助け合える力を私に授けてほしい。」とお願いしました。
それでも、できうる限り、どうか大難を中難に、中難を小難に、小難を無難に。
ざわざわと緑が揺れて光がこぼれて、誰かがほほ笑んで見てくれているような気持ちになりました。
境内を歩けば、末社の中に白龍さまがいらっしゃったので、こちらにもご挨拶。
白龍さまはもと白蛇、ということで、蛇年生まれの私としてはちゃんと手を合わせておかないとね。
白龍さまは水が大好きなので御石に水をかけてあげてください、と書いてあったので、思い切りかけさせていただきました。けっこう難しかった。
ちょうど同じタイミングで参拝されていたおじさまが、奈良の神々と歴史に詳しい方だったので、ありがたく色々とお話しを聞かせてもらいました。
奈良は本当は歴史的にも建造物的にも驚くほど価値のある名所が多いが、奈良県民はのんびりしてるので観光地化にあまり興味がなくて、もったいないくらい色々な社寺仏閣や文化財がそのまま自然に残されている。だから面白いからぜひ色々と周ってみてください、とおっしゃってくださいました。
次はぜひ行きたい、と思います。
でも、京都やよその観光地と違って食べる場所があんまり無いのが難点だとか。だから食事する場所はあらかじめ目星をつけておいたほうがいいですよ、というアドバイスもいただきました。
それはわかる。
さっき、身をもって体験した。
龍田大社に行くまでにランチしようと思ったけど、一軒も食べるところなかった。
帰りはJR三郷駅から乗ることにしたので、駅前でやっと第一レストラン発見。
シーフードレストラン、智栄さん。
おや。
今日はオキエ一人しかいないんやけど、お姉さんに出されたお水とお手拭きはなぜか二人分。
男性の方がお料理も二人分持ってこられて、「え、おひとり?ですよね~。あれー?なんで二人って言ったんやろう。ごめんなさいね。」と不思議そうに、一人分持って下がってくださいました。
え。
お姉さんには誰かが見えたんか。
誰か一緒に来てるんか?
と考えながらも美味しくいただきましたシーフードランチセット。
ご飯とお味噌汁、コーヒーまでついて1,080円(税込)。
そして三郷駅。
山と段々畑の景色が美しいです。
で
ここまで考え続けて、時間的な不安もあって迷いに迷ったけど、やっぱり行ってみることにしました。
三郷駅からひと駅、王寺駅からバスに乗り換えて、信貴山朝護孫子寺へ。
信貴山 朝護孫子寺 公式ホームページ 【信貴山真言宗 総本山】
龍田大社でお話したおじさまに、こちらも勧めていただいていました。
聖徳太子が毘沙門天の導きによって開いた霊場で、のちに醍醐天皇が毘沙門天の加護によって病が全快したので命名した、といわれているお寺です。
ビシャモンテーン!!
(様をつけるのよ。)(サマ~)
毘沙門天さまと言えば。
オキエブログを書き始めたころ、三珠つきの白ムカデの夢を見て、友人夫妻と一緒にお会いしに行った鞍馬寺の毘沙門天さま。
日本三大毘沙門天のひとつが鞍馬寺、そしてもうひとつがこの信貴山朝護孫子寺なんだそうです。(あとのひとつは栃木県足利市・最勝寺)
これはやっぱりおじさまを通してのお導きとしか思えないから、とにかくエイヤで行ってみることにしました。
バスを降りて、また坂道の20分歩き。
足ぷるぷるが足ズキズキに変わってきています。
とても良い参道だったので、足の痛みさえ気づかないようにしていれば、楽しく歩けました。
やっと山門が見えてきたときには随分山の上で、少し心細くなりかけましたが、参拝者が他にもけっこういらっしゃったので、安心しました。
ここでもやっぱり台風の爪痕があります。
「多聞天」
帝釈天さまにお仕えするときの毘沙門天さまのオフィシャルネームですね。
毘沙門天さまの所縁の動物、寅さん。
あのー。
どこまで歩いたらいいんですか?
困らせちゃったかな。
いやしかし、数えきれないほどいろんな神様がいらっしゃる信貴山。ご利益の種類も各種とりそろえておられます。
そして本当に広い、美しい、荘厳。
なんでこんなすごい山があんまり知られてないのか不思議!!
オキエが知らなかっただけでみんな知ってる常識?
それともやっぱり奈良県民のんびりしすぎ!?
すごいところや!!
やっと本堂らしき建物にたどりつきました。
文句なしの絶景。
ここはお堂の中に入れていただけて、お参りさせていただけます。ちょうど御祈祷をされる時間だったので、後ろのほうで毘沙門天さまに祈りながら大般若祈祷をありがたく聴かせていただきました。(写真撮影は禁止)
いい時間だった。
宇宙旅行だった。
そして、戒壇めぐりもさせていただきました。
カーテンの向こうは真っ暗です。
本堂の地下の暗闇の回廊を、壁に手を当てて一周歩く修行です。
その中で1か所だけ、菩薩様がほのかな灯りの中に見える場所があります。その灯りが見えた時の安心感と救われた感はすごかったです。
そして毘沙門天さまと触れ合れあうクライマックスへと繋がっていきます。
すごく素晴らしい体験をさせていただきました。
あの大きな仏像がある場所やてっぺんまでは、体力的にも時間的にももう行けない。
オキエの信貴山参拝、今日はここまで。
下山は千手院さん経由で行きと違う道を歩き。
ありがたい石に座らせていただいたりしながら下ります。
こちらさんはどなたさんやったっけ。
もうわからん。
たぶん見どころとか祈りどころとかいっぱいこぼしてると思う。貧乏よけ神社とか行ってみたかった。聖徳太子像とかどこにあったん。
それだけ広かった。
そして、素晴らしかった。
ここをくまなく参りたかったら一日仕事やと思うけど、でも、ゆかりの神様にはちゃんと会えてるはずなので、いいです。
帰り道は開運橋を通って、近いバス停からバスに乗ります。なんで行きもここで降りなかったのかは永遠の謎。
「上路カンチレバー橋」という形式で、開運橋がその形式としては現存する日本最古の橋になります。また鉄骨を組み合わせた「トレッスル橋脚」であることも珍しく、平成19年7月に国の登録有形文化財に選定されました。
開運橋から見える大門ダム湖、美しい。
だいもん・・・
名前が名前だけに。
そしてこれもあとから知ったのですが、ここは温泉街でもあったんです。
ひょえー!!
一大観光エリアやん。
奈良、静かにすごいなぁ。
なんだか夢を見ているようでした。
そして
まさかのバス1時間待ちを経て、無事に帰路につきました。
京都、滋賀、そして奈良。
何もかもが違う。
色も空気も匂いも重さも、全部違う。
そんな経験をしています。
日本、おもしろし。
まだまだ逢いたい街がある。
今日の旅費計算
交通費 JR京都駅から全部近鉄で信貴山下駅まで1,230円×2
三郷駅から王寺までは120円
バス240円×2くらい?イコカで払うと忘れるな~。
ランチ 1,080円
戒壇めぐり 100円
ネクターピーチ 160円
合計 4400円(と、お賽銭)
拝観料も何も払わなかったな~。
戒壇めぐりも100円とかやしな~。
奈良の神様、風の神様、信貴山の神様、今日は本当にありがとうございました。おじさまも、ありがとう。
しばらく奈良通い、楽しみますね。
でも明日からの3連休は、おとなしく家にいようと思います。家事の神様、よろしくね。
そして
今日レストランに一緒に入った人が誰だったか、夢でわかるといいな~