楽しい時間を岡崎で過ごした後、オキエとN氏が向かったのは料理人・西田浩二さんのお店「京懐石・雅」です。
何度か50女ブログでも触れていますが、とにかく料理人西田さんのこだわりがすごいお店です。どうすごいのかを今回は熱く語りたくて別枠立てにしました。
今日は、雅の究極のメニュー「おまかせ懐石」をお願いしました。根性で全品写真に収めたので、料理の美しさとともに西田さんのサムライっぷりを楽しんでいただけたら幸いです。
シレっと贅沢な食材が使われている前菜。見えない場所にカニもある。そして生まれて初めて食べた蛸の子、美味しかった。蛸の味がした。
次は丸豆腐(卵豆腐)の焼き目、はもとマッタケ添え。
西田さんは京料理の故丸田明彦師の下で修業を積まれました。
丸田師は「料理は五感のすべてに働きかける芸術」という信念をもって多くの弟子を育てられましたが、晩年包丁を持てなくなる難病にかかられます。その難病と闘う中でも弟子の育成には力を入れられ、そんな師の不自由な口で語り聞かせられる厳しい指導を受けて、西田さんは料理人としての腕を磨かれていきました。
かわはぎとあこうの刺身
西田さんの「おまかせ懐石」の献立はあらかじめ決まっていません。
まず予約をするさい、そのお客さんの情報を失礼のない範囲で入手し(私は元々顔見知りなので、同伴者はどなたですか?と聞かれました。)、それをもとにして季節の素材を仕入れ、その人に合うであろう献立をイメージして組み立てていかれます。
全て、一期一会。
だからここに載せた写真の料理は次に出てくるかどうか、わかりません。
強肴・さわらのタタキ?だったかな?
献立を組み立てて用意してからでも、当日のお客さんの体調や様子を見て、突然メニューを変える時もあるそうです。
備前焼の人間国宝、金重陶陽のお孫さんの金重愫さんの器に乗って出てきた焼き魚(器に気を取られて魚の名前メモ忘れ)、目で見る芸術。
サックサックのむっちむち、味覚で感じる芸術。
小皿に取り分けて。
オキエはビールと。
N氏は料理に合った日本酒を西田さんにお任せで、 香住鶴と船中八策。
西田さんは365日、一日中料理の事を考えているそうです。
何をお出ししようか。
どの器と合わせようか。
何の花を添えようか。
西田さん、今この瞬間までオキエたちをどうやって喜ばせようかずっと考えてくださっていたんや。
ということが料理からすごくよく伝わってきて、お腹と同時に心がぐんぐん満たされていくのがわかりました。
幸せすぎる・・・
そして、ご飯。
ぎょわーん!
京赤地鶏の炊き込みご飯。
お漬物も美味しい。
当然おかわりしたし。
オキエだけ。
実はオキエは前に一度だけ、この「おまかせ懐石」を食べたことがありました。そのときは、友達がある会で宴席を設けていたのに人数が足りなくなって、急遽ピンチヒッターで呼び出されたのでした。
その時もとても美味しかったのですが、なんだか印象が違いました。
あきらかに今回のほうが私好みの料理。
西田さんは、私達をイメージして、私達のためだけのメニューを作ってくださっているのだ、というのが、その比較からもよくわかりました。
赤しそのジュレと旬のフルーツのコンポート。
「前回のランチでシューをお出ししたので、今回はジュレにしました。」
ですって。
まぁ~。
こんだけ私を喜ばせたいと思ってくれる男子、ほかにいます?
(たとえ今一瞬だけであったとしても)
もう・・・
嬉しくて幸せで、泣きたくなりました。
今日いただいた「おまかせ懐石」は8,000円のコースです。それ以上は予算に応じて組み立てていただけると思います。いつも懐石料理では物足りない人も全く心配ないと思います。大の大人男子でもお腹いっぱいになると思います。
(そういえばピンチヒッターの時は大人男子の集まりだったので、だから食べきるの苦しかったんか。なるほどー。やっぱり人を見て設定してはるんや。)
京都の街中でいただくブランドの京料理ではなく、奥座敷亀岡にある小さなお店だからこそできる手間暇と心をこめた実力の「京のおもてなし」です。
そして。
まだある特筆すべき案件。
前からしつこく言ってますが、西田さんはとってもかっこいいんです(*´з`)。
今回は西田さんに許可を得たので、写真をアップしちゃいます。
(相変わらずオキエの写真写りはとっても残念だったので、その部分はカット。)
亀岡の雅ファンから「サムライ料理人」と言われている西田さん。
見た目も心もかっこいい西田さんの愛情あふれる「おまかせ懐石」、五感のすべてを使って楽める素敵な時間を、多くの方にぜひ味わってみてほしいと思います。
亀岡良いとこ~
一度はおいで!
は~どっこいしょ~
ほんまそれ。