紫陽花の咲く道を通り抜けると、そこは天国だった。
「冗談じゃねぇ!!」
※作品が違います
ただいま雪組公演中。
雪組公演 『凱旋門』『Gato Bonito!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
久しぶりの大劇場。
「血沸き肉躍る」と言いたいところではありますが、体調絶不良で下痢止めストッパーのお世話になりながらのお出かけだったのでテンションはやや低め。
しかもこの凱旋門、第二次世界大戦前のヨーロッパの亡命者たちのお話ですから、重い。暗い。救いがない。
そんな中でも良心に基づき人になるべく親切に、そして幸せに生きようとする人たちのお話。
こういう話を観ると、「こんな遊ぶお金があったらもっとNGOとかに寄付するべきなんじゃないの?最近ちょっと浮かれすぎてない?」と心の中の正義のオキエが雨の中の紫陽花のように元気になってくるからめんどくさい。
何度も話し合って決めたじゃん。
自分の身の程をわきまえて、自分の目にかかる範囲の世界をまずは幸せで満たすことで幸せな社会づくりの一ピースになるんだって。そのために、まず私は私を一番幸せにする義務があるから遊ぶんだって。
幸せに生きるって、覚悟と勇気がいるんだよ。
ラヴィックやジョアンが生きたくても生きれなかった幸せをちゃんと生きて、他の誰かの幸せの支えになれるように、力をつけなきゃいけない、って、思ったんじゃん。
などと勝手に葛藤しながら観てました。
(ご苦労さん)
作品自体は、苦手だけど良い作品だと思いました。こんな作品も、時々ちゃんと観なくちゃいけない。それを観せてくれるのが宝塚の良い所だと改めて思いました。
なおこの作品は、雪組トップスターののぞ様ではなく、専科の轟悠さんが主演です。
専科とは、どの組にも特別出演できる宝塚の中の技術屋科みたいなところで、大御所のプロフェッショナルなジェンヌさんたちが所属しておられます。轟さんはトップオブトップ、トップスターの親玉なのです。
さすがの轟さんの主演により、深く悲しい物語により深みがかかっていたのではないかと思います。
そんな深い悲しみのあとには、楽しいショーが待っています!!
オキエの観方の傾向としては、ショーは一回目はわけがわからない。
のぞ様やほかの好きなジェンヌさんたちの立ち位置や役割を把握するのにけっこう思考が使われてしまって、忙しくて気がつけば終わっている感じです。
でも、その分二回目からはずば抜けて面白くなってくる。だから複数回観る必要があるのです。
逆に、贔屓組じゃない組を観に行った時は、この確認作業が無い分、一回目から純粋に「宝塚のショー」を楽しめるから、それはそれで面白いです。最近は経費削減であんまり行けてないけど。
このガートボニートもまぁそんな感じでわけがわからなかったのですが、それなりに色々とニンマリなポイントはありました。
真ん中らへん(中詰)のところでのぞ様以外の男役スターさんたちが女性的な衣装(あれは猫?)を着られたときの姿の美しさ、
クンバンチェロをはじめとしたCONGA‼を彷彿させるいくつかのシーン、
ニャンとも猫のようなのぞ様、
そして、あーさ。
公演が終わってから、一度あーさ徹底研究コーナーを設けたいと思います。
帰りみち、
体調不良なのに、昼には下痢止めストッパーを飲んだというのに、晩ご飯に京都ポルタで揚げ物を食べてしまいました。
なぜ揚げ物になったかというと、これまたそこにたどり着くまでに思考回路の様々な葛藤があったわけですが、そんな宇宙の藻屑のような話は誰も(私も)聞きたくないと思うので、寝ます。
おやすみなさい。