今日は遠方から用があって京都に来たお友達と、夜の木屋町にでかけてきました。
木屋町通り。
二条通から高瀬川沿いを南に向かって続く通りで、幕末の志士たちの石碑が多くみられる場所でもあります。また、森鴎外の小説「高瀬舟」の舞台としても有名な場所です。
情緒があっていい通りです。
その通りにある「がんこ高瀬川二条苑」が本日の目的地。
お屋敷・高瀬川二条苑 | 店舗を探す | がんこフードサービス株式会社
400年前にこの高瀬川を開削した京都の豪商、水運の父と呼ばれる角倉了以のつくった庭苑を眺めながらいただく和料理のお店です。
慶長十六年に建てられてから四百年の間に、山縣有朋や川田小一郎らの所有を経て、現在に至るようです。
四百年って。
近くには「幾松」っていうお店もあります。
「色男じゃのう。幾松は長州でお前をまっちょーぞ。」
幕末の情景が目に浮かびます。
(正しくは宝塚歌劇団 雪組 るろうに剣心の一場面が目に浮かびます。)
建物はさすがにそこまで古くないのですが、それでも百年くらいの歴史のある部分もあるそうで、増改築を重ね新旧入り乱れた空間になっているみたいです。
私たちが通していただいた部屋は、かつて能舞台だった場所の上に建て増しされた部屋らしいとか。
付喪神さんこんにちは。
今日いただいたお料理は、高瀬川御膳「和(なごみ)」
ご飯とみそ汁、デザートまでついて2,800円+税。
がんこは元々関西では有名な居酒屋で、お料理は普通の居酒屋クラス、とかよく聞いたりもしますが、十分美味しいです。そして、居酒屋クラスであれなんであれ、この建物と庭を惜しみなく楽しませてくれる、ひいては未来に残すための経営をしてはるところがすごいなぁ。と思います。庭に愛着のある人からしたら、すごくありがたい経営スタイルじゃないのかな。
そのための工夫のひとつがこのお運びさんロボット。
経費削減はもちろん、従業員が余裕を持って接客にあたれるように、という工夫だそうです。何日か前の朝日新聞にその話が載っていたらしく、それを読んだ友人のリクエストでここへ来たのです。
実際に、お店の皆さん、私達の多岐にわたるいろいろな質問にも親切に丁寧に答えて下さって、教えて下さって、感動ものの心温まるおもてなしをしていただきました。
たしかに「余裕」が生み出す心が交流する、幸せなひとときでした。また来たくなる。
そして食事の後はお庭に出て散策を。
樹齢300年の椋木様。
どんな歴史を見て過ごしてこられたのでしょう。
今日は車移動のパーキング代は2時間1,000円(がんこには駐車場はありません)、高瀬川御膳3,024円。そしてガソリン代。
がんこのお屋敷シリーズは全部で9店舗。(3月にはもう1店舗開店予定)
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京都、奥が深いなぁ。
関西、おもしろいなぁ。
オキエは人の多いのがとにかく嫌いなので、桜の季節が来る前に、まだまだ行っておきたい場所がある。
春よ、もうちょっと待っててね。